子ども・妊婦の前では禁煙=改正条例が成立-兵庫県議会(時事通信2019年3月18日)

 国の改正健康増進法より厳しくした兵庫県の改正受動喫煙防止条例が18日、県議会で全会一致で可決され、成立した。たばこの健康被害が大きい子どもと妊婦がいる場所では、家庭内でも全面禁煙にする。罰則は設けない。7月から段階的に施行し、2020年4月に全面施行する。
 条例は、自宅内や自家用車内の私的空間でも、20歳未満の未成年や妊婦と一緒にいる場合は禁煙を努力義務に規定。罰則はないが妊婦の喫煙も禁じた。
 保育施設や小中高校、病院、児童福祉施設は喫煙所の設置を認めず、敷地周辺も禁煙にした。客席面積100平方メートル以下の飲食店は喫煙を認めるが、未成年と妊婦の立ち入りは禁止されている旨を入り口に表示するよう義務付けた。

本記事では,兵庫県における受動喫煙規制の取組を紹介。
2018年12月17日付の本備忘録で記録した同県による同取組。2019年「第343定例会」に提出された「受動喫煙の防止等に関する条例の一部を改正する条例」案が「原案可決」*1。同改正条例の施行に伴う,今後の「対策実積」*2の推移は,要観察。

*1:兵庫県HP(兵庫県議会定例会臨時会の概要 )「議案

*2:松井望「課題設定と自治政策法務」北村喜宣・山口道昭・礒崎初仁・出石稔・田中孝男編『自治政策法務の理論と課題別実践 鈴木庸夫先生古稀記念』(第一法規,2017年),280頁

自治体政策法務の理論と課題別実践-鈴木庸夫先生古稀記念

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