全国初のレジ袋禁止、トラブルなく始動 マクドでは「有料紙袋」提供開始 京都・亀岡(京都新聞2021年1月5日)

京都府亀岡市のプラスチック製レジ袋提供禁止条例が1日、施行した。三が日に営業していた市内各店舗ではレジ袋が姿を消し、消費者は代わりの紙袋の購入も控え気味に。プラごみゼロを目指す全国初の象徴的な取り組みは、トラブルもなくスタートした。
 提供禁止に懸念が強かったコンビニ各店では、マイバッグを持って入店する家族連れや、紙袋を購入する客の姿が見られた。セブン―イレブン亀岡余部店(亀岡市余部町)は、市の共同購入制度でそろえた15~18円の紙袋をレジ前に陳列。マイバッグ持参を定着させようと、千円以上購入した客に先着順でバッグを配るキャンペーンも1日から始めた。
 飲食チェーンでは、日本マクドナルド(東京都)が全国で同市の3店舗のみ有料手提げ付き紙袋の提供を開始した。広報部は「有料なら要らないと断る客も多く、ごみの削減に寄与できる」とする。9号線千代川店(亀岡市千代川町)で10円の紙袋を購入した南丹市の50代男性は「高いが、このご時世なので致し方ない」。亀岡市の30代女性は「紙袋は水物を入れるのに不安。ポリ袋が欲しいというのが本音です」と漏らした。

 このほか、服飾チェーンのしまむらグループ(さいたま市)は全国約2200店舗のうち市内2店舗のみオリジナル紙袋を用意。あられ製造販売の小倉山荘亀岡並河工場売店亀岡市大井町)は5日の営業開始に向け、有料紙袋と別に、無料配布できる小分け用紙袋を準備するなど、各事業所が条例に対応し新年を迎えた。

本記事では、亀岡市におけるレジ袋規制の取組を紹介。

2019年10月2日付2020年2月6日付の各本備忘録で記録した同市の同規制の取組。「2021年1月1日から」、「プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例」を「施行」となり同「市内の事業所でのプラスチック製レジ袋の提供が有償無償を問わず禁止」*1とされている。

「フォーマル志向」*2による同取組。今後の実施状況は、要観察。

*1:亀岡市HP(くらし・環境 : 自然環境 : かめおかプラスチックごみゼロ宣言について )「2021年1月1日からレジ袋提供禁止スタート

*2:秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉『公共政策学の基礎 第3版』(有斐閣、2020年)219頁