経費削減を目的に吉村美栄子知事が入居せず、廃止した元知事公舎・公館(山形市松見町)を売却するため、県が3日に行った入札で、同施設を落札した法人は東北芸術工科大(山形市桜田3丁目)を運営する学校法人・東北芸術工科大(徳山詳直理事長)だったことが5日、明らかになった。
 同大は近く開催する理事会で協議の上、県と売買契約を締結する方針を決定する見通し。使用目的は明らかになっていないが、建物を活用する方向で検討が進んでいるとみられる。県と同大は入札から2週間以内に売買契約を締結する予定。同大は1992年4月の開学で、元知事公舎に入居した板垣清一郎元知事が初代理事長を務めた。県が3日に実施した入札には2法人、1個人が参加。同大が売却予定価格の約1億6900万円を約9350万円上回る2億6250万円で落札した。
 元知事公舎・公館は敷地面積2943平方メートル。県管財課によると、板垣、高橋和雄、斎藤弘の歴代3知事が入居した元公舎(床面積273平方メートル)は木造で老朽化が進んでいるが、審議会の開催と賓客応対などを目的としていた元公館(同357平方メートル)は鉄筋コンクリートで建設され、耐用年数は50年。

本記事では,山形県における知事公舎・公館の落札結果を紹介.2009年6月2日付の本備忘録でも取り上げた,同県知事が入居されることなく廃止された知事公舎・公館の取り扱い.
2010年6月3日付の同紙では,「元知事公舎・公館(敷地面積2943平方メートル)」,「元知事公舎駐車場,元県警察公舎2棟(同1106平方メートル)」,「元知事公館駐車場(同662平方メートル)の3区画に分けて」,2010年6月3日*1に入札が行われ,「元知事公舎・公館」と「「元知事公舎駐車場,元県警察公舎2棟」は,それぞれ異なる「山形市内の法人」,「元知事公館駐車場」は「市内の不動産業者」が「落札」*2されたことが報道.本記事では,これらのうち,「元知事公舎・公館」を落札された法人名を紹介.
本記事では,「使用目的は明らかになっていない」ものの「建物を活用する方向で検討」とも報道.「モノか,経済か.あるいは,建築か,土地か.二つの「もったいない」が激突する」ともされる,建物を巡る「「もったいない」という論理」*3が存在するなかで,同公舎・公館の利活用は,要経過観察.