道庁本庁舎(札幌市中央区北3西6)の屋上で飼育するミツバチが集めた、札幌都心産のはちみつ(通称・赤レンガはちみつ)を楽しめるデザートが、同庁舎13階の「たかはし料理店」のメニューに登場した。
 道庁はちみつアイス(350円)と、小豆クリームホットケーキ(580円)の2種。17日から提供している。アイスは砂糖の代わりにアカシアのみつを使い、従来のメニューにあったホットケーキにはさまざまな花から採ったみつを添えた。
 小野城碁(しろき)店長(37)は「アイスは鼻から香りが抜けるように仕上げた。ホットケーキにはパンチのあるみつをかけて楽しんでほしい」と話す。今回はテスト販売。量が限られるため、みつがなくなり次第販売は終了する。同店は誰でも利用できる。営業は午前8時15分〜午後6時半。土、日曜と祝日は休み。
 道庁屋上でミツバチを飼育する「ホッカイドウ・ビー・プロジェクト」は、道と北海道養蜂(ようほう)協会が、食料生産に不可欠なミツバチの花粉交配の役割や養蜂業を広く紹介するため、今年6月から始めた。道によると、7月末には、はちみつそのものを道庁赤れんが庁舎売店で販売したが約1週間で300本を完売。次回のみつ販売は9月上旬以降の予定だ。(岩本進)

本記事では,北海道において,同道庁舎屋上で飼育されたミツバチにより集められた,はちみつに基づくデザートを庁舎にて提供されていることを紹介.同同庁舎におけるミツバチ飼育の取組は,同道HPを参照*1
同取組は,「北海道の養蜂事業を広く紹介」することを目的として実施.具体的には,本記事にも紹介されているように,同道「農政部が管理を補助」を行われ,「採蜜活動の実証」,「はちみつの地産地消(消費拡大)対策」,「みつばちを活用した食育の推進」,「カナダ・アルバータ州との養蜂交流(パネル展・現地視察など)事業」という,4つの取組がなされている模様.「6〜9月」の間に「道庁庁舎屋上13Fにほう群(2箱)を設置」され,同期間で「飼育期間中に「はちみつ」を採取」.採取された「はちみつ」は,「7月」には,本記事の通り,「道庁入居の食堂等で「はちみつ」を使った料理を採取提供」,「パテシェなどによる「はちみつ」スィーツの開発」,「赤れんが売店等での一般販売」,そして,「8〜9月」には「保育園や小学生等を対象とした食育」として,「みつばちの生態系学習」,「子供・保護者とともに,はちみつの試食」,「「蜜蝋」を活用したロウソク作り」*2が予定されている(楽しそうですね).
また,本記事で紹介されている「道庁庁舎入居飲食店での料理の提供」に関しても,同道HPを参照*3.何れも美味しそうな,「道庁はちみつアイス」(350円)と「小豆クリームホットケーキ」(580円)の2品が「平成22年8月17日」から提供されており,いずれも「テスト利用」であるたえ「製品が無くなり次第」とのこと.
2008年12月7日付の本備忘録において項目立てを試みた本備忘録における妄想的・断続的観察課題のひとつ「庁舎管理の行政学」の観点からは,同取組は,その名もズバリ,地産地食となり,「第3章:役所食堂の行政学」としても興味深い.更には,同取組の持続と量次第ではあるものの,「歳入の依存性」との*4との「収入構造の特徴」と整理されるなかで,僅かばかりかでも「自主財源の割合」を高めることに資することにもなると,「第5章:財源としての庁舎」としても,更に興味深そう(興味深がるばかりではなく,暑い東京から離れて,北海道に訪れて食してみたいですね).

*1:北海道HP(農政部食の安全推進局 畜産振興課Hokkaido Bee Project (略称「赤レンガはちプロ」))「Hokkaido Bee Project の概要

*2:前掲注1・北海道(Hokkaido Bee Project の概要)

*3:北海道HP(農政部食の安全推進局 畜産振興課Hokkaido Bee Project (略称「赤レンガはちプロ」))「Hokkaido Bee Project 赤レンガはちみつを利用した食材提供

*4:中井英雄, 齋藤愼, 堀場勇夫, 戸谷裕之『新しい地方財政論』(有斐閣,2010年)14頁

新しい地方財政論 (有斐閣アルマ)

新しい地方財政論 (有斐閣アルマ)