東京都内に「20分100円」のパーキングメーターが導入されそうだ。都公安委員会は30日開会の都議会定例会に改正条例案を提出、可決成立すれば来年2月以降に警視庁が設置を始める。短時間でも気軽にメーターを利用してもらうことが狙いで、商店街や繁華街を中心に約100基の設置を目指す。
 警視庁交通部によると、都内のパーキングメーター約1万7千基は現在、「60分300円」と「40分200円」の2種類。同部が今年8月に利用状況を調べたところ、短時間利用の多いことが判明したため、一部を20分用に変更する方針。また昨年11月から一部地域で試行中の二輪車用のパーキングメーターは「60分100円」で本格的に設置を進める予定。

本記事では,東京都において,「パーキング・メーター作動手数料」を改定の条例案が,定例会に提出されることを紹介.同条例案の概要に関しては,同都HPを参照*1
改正案となる条例は,「警視庁関係手数料条例」*2.同条例第2条に基づき規定された手数料において,同条例の「別表第一」に「パーキング・メーター作動手数料」として,「パーキング・メーターを作動させるとき」には,「時間制限駐車区間での駐車時間が四十分とされているものについては二百円,六十分とされているものについては三百円」として,現在規定されている.
本記事を拝読させて頂くと,現在のパーキング・メーターの利用者の方々は,「短時間利用の多い」との現状が把握されており,上記の条例案概要においても,「時間制限駐車区間における利用実態に即する」ことを目的として,「100円(駐車制限時間20分)の額の区分を追加」*3案として提出されている.40分単位,60分単位とともに,新たに20分単位への手数料の区分を設けられることで,従来,40分又は60分利用分を徴収されつつも,当該時間以下での利用による,いわば過剰負担(感)の現状を是正されて,応益負担(感)が得られるような改正案としても整理ができそう.なるほど(なお,本記事では,「都公安委員会は」「都議会定例会に改正条例案を提出」と報道されておりますが,所管は兎も角,一応,知事提出という記載が適当でしょうか).
ただ,手数料は,時間制限駐車区間としての駐車時間の上限を設けておきつつも,その時間内では,更に応益負担と利用実績の徹底の趣旨から,例えば,分単位での手数料区分を設けて(同条例の手数料額から案分すれば,1分5円ですね),それらの額を,例えば,電子マネーにより徴収することは,制度的(又は,技術的)には困難なのだろうか.要確認.

*1:東京都HP(これまでの報道発表2010年11月条例案概要 平成22年第四回都議会定例会(平成22年11月22日 総務局))「使用料・手数料

*2:東京都HP(東京都例規集データベース)「警視庁関係手数料条例」(平成12年03月31日,条例第99号)

*3:前掲注1・東京都(使用料・手数料)