新しい公共と自治の現場

新しい公共と自治の現場

長野基先生より,ご恵与賜りました.ありがとうございました.長野先生は,「「裁判員型」市民参加を通じた自治体政策の形成」(250〜268頁)と題する御高論をご寄稿されております.
編著者の御一人であります寄本勝美先生の「学部・大学院時代に寄本ゼミに在籍し,そこで薫陶を受け」(374頁)られた19名の方の「研究者やジャーナリスト,自治体公務員」の「それぞれの切り口から」,「問題状況を切り取り,観察した論文」から構成されております本書を拝読させて頂き,今日の自治体における「現場」について多面的に学ばせて頂く機会となりました.誠にありがとうございました.
長野先生のご高論では,自治体の政策形成・政策審議の手法としての「無作為抽出方式が拡大」(250頁)するなかで,個別自治体における,同手法の制度設計から,実施,そして,その結果に対する評価等の段階を,臨場感とともに明晰に分析されており,特に,審議過程における「「建設的な不満」をかかえながら,あるいは解消しながら,審議は進められていく」(260頁)様子への観察結果は,同取組の意義を改めて学ばせて頂き,大変,勉強になりました.
心より御礼を申し上げます.誠にありがとうございました.