福井県鯖江市は、市の魅力を伝えるスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリケーション(アプリ)コンテストの公開審査会を28日、同市文化の館で開いた。アプリ部門3作品、企画部門6作品の応募者がプレゼンテーションを行い、アプリ部門では山腰貴大さん=福井高専電子情報工学科3年=の「鯖江の野望」が最優秀賞に選ばれた。
 牧野百男市長や福井高専の蘆田?教授、市内のIT会社社長らが▽独創性▽情報発信力▽デザイン▽全体的な楽しさ―などを基準に審査に臨んだ。応募者は工夫を凝らして個性豊かなプレゼンテーションを行い、会場が笑いに包まれる場面もあった。最優秀賞の山腰さんのアプリは、主人公の鯖江市がほかの県内市町と戦うゲーム。各市町の名所や特産品を武器にし、戦いに勝つことで鯖江を強くする。企画部門の最優秀賞には塩川徳也さん=佐賀市=の、鯖江の人とランダムに電話ができる「こちら鯖江」が選ばれた。
 コンテストはスマートフォンユーザーに鯖江のことを知ってもらおうと企画。県内外からアプリ3点、アプリの企画案14点の応募があった。市によると、自治体による同様のコンテストは県内初の試み。

本記事では,鯖江市におけるスマートフォン等のアプリケーション公募審査結果の取組を紹介.
同公募の要項を拝読させて頂くと,同市の「魅力を効果的に発信」することにより,同市の「PR,観光スポットや商店街等の案内やにぎわい創出」に至るよう,「スマートフォンタブレット型端末向けのWEBアプリケーションおよびその企画」を「平成24年1月5日(木)から「3月30日(金)」の間で募集.応募は「個人またはグループ等」で可能とされており,「一次審査」は「書類審査」,「二次審査 」では,「応募アプリケーションを実際に稼働させ,約10分」「公開プレゼンテーション」が行うことが求められている.本記事では,二次審査のプレゼンテーションとその結果を紹介*1.「表彰」では「アプリ部門」と「企画部門」のそれぞれ表彰.アプリ部門での「最優秀賞」は「1名」には「副賞5万円(予定)」と「さばえ特産品」,「優秀賞」も「1名」に「副賞2万円(予定)」と同じく「さばえ特産品」,また企画部門では「最優秀賞」のみで「1名」に「副賞1万円(予定)」とやはり「さばえ特産品」*2が授与される.
応募は,アプリ部門が3点,企画部門が11点*3の計14点の応募があり,審査結果は,アプリ部門の最優秀賞と優秀賞,企画部門の最優秀賞とともに,それぞれに「特別賞」をお一人づつ加えて,表彰されている.新しアプリを通じて,住民(市民)が自治体へと「より容易に結びつきを持つ可能性を高める」*4ことで,自治体が,(物理的に)遠くても(手続等では)近い存在になることも期待できそう.他の自治体でも,アプリの公募の取組はあるのだろうか,要確認. 

*1:鯖江市HP(新着情報スマートフォン等WEBアプリコンテスト)「スマートフォン等等等WEBアプリコンテスト 募集要項」1頁

*2:前傾注1・鯖江市(スマートフォン等等等WEBアプリコンテスト 募集要項)2頁

*3:鯖江市HP(新着情報)「公開審査会 (WEBアプリコンテスト)

*4:Kettl,Donald F. (2011).The Politics of the Administrative Process Fifth Edition,CQ Press.p.156.

Politics of the Administrative Process

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