東京都は6月から、都営地下鉄全線の車両で、お年寄りや妊娠している人などのための優先席を2倍に増やす作業を進めている。これまでは原則として車両の一方の端に2カ所設置していたが、両端の4カ所にする。
 高齢化が進んでいることや「席を譲ってもらえなかった」といった苦情も多いことを考慮し、増設に踏み切った。全5万2346席のうち優先席は8678席(16・6%)あるが、4カ所にすると1万4316席(27・3%)に増える。都営地下鉄の優先席は1974年に導入された。当時は1車両に1カ所だったが、2003年からは原則2カ所に設置している。

本記事では,東京都における都営地下鉄全線での「優先席」増設の方針を紹介.同方針は,同都交通局HPを参照*1.「1974」年に「高齢者・障害者のための優先席を設置」され,約30年後である「2003」年に「原則一両当たり1箇所から2箇所に増設」,そして,その後約10年となる2012年には「一両当たり2箇所に設置されている優先席」を「二倍の4箇所」設置となる.
増設ではなく,2003年度から「全席」を「優先席」*2とされた横浜市営地下鉄.同取組では「お客様同士のご協力」により,席の優先利用を促すことを企図.一方で,2012年6月18日付の神奈川新聞にて報道されたように,同市では改めて「ゆずりあいシート」*3を新設される方針の模様.協力を促すための「デフォルトオプション」*4の設定の難しさも考えられなくもない.
都営地下鉄内での「優先席」増設,横浜市営地下鉄内の「ゆずりあいシート」新設に伴う,優先的利用,協力度の把握もできると興味深そうか.