昨年度から,下名,図書館に関する学内委員会の委員を勤めています.その委員会の関係からお昼過ぎまで,本務校の図書館が開催された「選書ツアー」に参加しました.お店の外ではハロウィンで賑わうなか,「MARUZEN 多摩センター店」で,学生さんと一緒に選書をさせて頂きました.

最初にお店の方から説明.その後,学生さんがそれぞれの関心から,2時間ほどで選書を開始.

書棚に向かう途中,関心の赴くままに選書をするよりも,何か一つのテーマがあった方がよいかなあと思い,ひとまずは慣れ親しんでいる政治行政分野の棚へ.棚を眺めると『大平正芳全著作集1』が目にとまり,田中首相から野田首相までの,ここ40年間での首相自らの回顧録,または身近の方々による証言関係の書籍でまとめてみようと思い選書開始.

カゴに入れた選書候補図書をカウンターに持っていき,大学の所蔵状況を確認してもらうと数冊が既所蔵(『大平正芳全著作集』は所蔵済みとのこと.今度,借りよう).その結果,下名の所定額から余裕も出たので,次なるテーマを探しにまちづくり・建築棚へ行ってみる.すると首相の住まいから公共施設までを「権力」から語り尽くす『権力の館を歩く』が目に止まり,では,公共施設の昔と今,というテーマを思いつき,選書を再開.

参加されていた学生さん達は,研究テーマの関連本,愛読する作家の作品など多くの本を選書されたようでした.

下名が選書した本のなかで参加された学生さんから「図書館での登録作業後には必ず借ります」との言葉をもらったのが次の本.確かに良い本です.

下名が学生の頃にはなかった選書ツアー.少し検索してみただけでも,国公立系では「大阪大学」や「神戸大学」「電気通信大学」でも実施されているよう.現代の学生さんには本への関心が更に深まる機会にもなるのかなあとも思う,楽しい企画でした.