福島県は、12月定例県議会に提出する県総合計画改定案の名称を「県総合計画 ふくしま新生プラン」、基本目標を「夢・希望・笑顔に満ちた“新生ふくしま”」とする。27日、佐藤雄平知事が記者会見し、発表した。
 佐藤知事は、「(名称に)本県の厳しい状況を克服し、新たな飛躍を目指す意味を込めた」と説明。基本目標については「県民が夢や希望を持って生き生きと活躍できる社会、人々が安心して日々の暮らしを送り、笑顔に満ちあふれた社会、原子力に依存しない安全・安心な新しい社会づくりを目指す」と決意を述べた。
 改定案の計画期間は平成25年度から32年度まで。避難地域・避難者の再生、原子力災害対策など22の政策分野を設定。施策数は前計画の252から422に増やした。 具体的な指標として32年度に県内・県外避難者数をゼロにすることや、再生可能エネルギー導入量を21年度の21.2%から40.2%以上に増やすことを盛り込んだ。

本記事では,福島県における総合計画の改定案を紹介.
同県では,2010年度から2014年度までの5カ年間を計画期間とする総合計画「いきいき ふくしま創造プラン」*1がある.同計画は「県の最上位の計画」と位置づけ,同県の「復興に特化した福島県復興ビジョン,復興計画を含めたあらゆる政策分野を網羅し,県づくりの指針として大きな方向性や施策を示すもの」とされている.しかし,「計画策定時の想定を超えて大きく変化している」ため,今回「全面的な見直し」*2が進められている.
本記事では,同見直しの結果,改正された新しい総合計画では,名称が改められ,計画期間が2020年までと長期化されている.そして,計画に記載された指標のなかでは,2020年度までに「県内・県外避難者数をゼロ」と明記されたことを紹介.なるほど.
本記事では同県知事が「記者会見し,発表」されたことを紹介されてはいるものの,同県HPでは確定版は,現在のところ確認できず.「避難者数をゼロ」による「生活の本拠」*3の方法もまた明記されているのだろうか.公表後,要確認.

*1:福島県HP(組織別企画調整部復興・総合計画課総合計画)「福島県総合計画「いきいき ふくしま創造プラン

*2:福島県HP(組織別企画調整部復興・総合計画課総合計画)「福島県総合計画 平成24年度改定

*3:武岡明子「第1章 住民と住民組織」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)20頁

地方自治論入門

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