高松市の公共施設のあり方を市民目線で判断する「公開施設評価」が24日、高松市役所であった。保健センターや温浴施設など4ジャンルの施設の事業内容などを判定した結果、ほぼすべてで「見直しが必要」と判断された。今後、市の建物などを総合的に管理するファシリティマネジメントの参考にする。
 施設評価は事業仕分けハコモノ版で、政策シンクタンク構想日本」の協力で実施。32施設を評価対象としたが、個々の施設の要不要は判断せず、(1)保健センター(2)温浴施設(3)スポーツ施設・体育館(4)総合福祉会館に区分して議論した。
 構想日本のメンバーや、公募で選ばれた市民20人が施設の利用状況などを市職員に質問。各ジャンルごとに▽施設の総量・配置▽有効活用できているか▽管理のあり方▽事業内容は適正か―の4項目を判定した。結果は、全16項目中15項目が「見直し」で、1項目のみ「現状維持」だった。 このうち、保健センター(計7施設)については、委員から「会議室の利用が不十分な施設が多い。貸し出しなど、より柔軟な運用を」との声が上がった。計8施設がある温浴施設に対しては「民間に譲渡すべきだ」との指摘があり、評価では、施設数の削減や民間活用の拡大が必要とする意見が目立った。

本記事では,高松市におけるファシリティマネジメントの取組を紹介.2013年10月25日付の本備忘録で記録した同取組.本記事では,同取組*1の結果を紹介.
同取組では「保健センター」「温浴施設」「スポーツ施設・体育館」「総合福祉会館」の4カテゴリー・32施設を対象に,「施設の総量・配置」「施設の有効活用」「施設の管理」「施設の実施事業」*2の4つの判断区分から評価.本記事によると,16項目中15項目が「見直し」,1項目が「現状維持」と評価されたとのこと.「見直し」の評価が大宗を占めた同取組.実際に「見直し」を進める場合,「利用者や地元住民の合意を得る」*3過程も要確認.

*1:高松市HP( 高松市施設評価公開施設評価(資料))「高松市公開施設評価

*2:前掲注1・高松市高松市公開施設評価)

*3:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『改訂版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2011年)243頁

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