千葉市は、三年ぶりに市のホームページ(HP)を刷新し、利用者が編集できるようにした。
 各部局が自ら改善の必要を感じているページの下段に掲載された「このページを編集して、改善提案する」という表示をクリックすると、編集画面が出る。利用者はページの文字の大きさを変更したり、内容の誤りを修正できる。編集したページは管理する市広報課に送られる仕組み。
 市広報課によると、三月末まで八件の提案が寄せられ、うち七件の意見を取り入れたという。同課は「市民の知恵を借りて、利用しやすいHPを作っていきたい」と話す。また利用者の年代や「健康」「日常生活」など関心のある項目を選ぶと関連のあるページが表示され、求めている情報をこれまでよりも簡潔に探せる工夫を凝らした。イベントカレンダーも新設。スマートフォンタブレット端末にも対応している。(砂上麻子)

本記事では,千葉市におけるホームページ更新の取組を紹介.
本記事でも紹介されている通り,同市ホームページの各ページでは「市民による「ページの編集・提案」機能」が設けられており,「より良いページとなるよう」に「利用者が編集し」「市に提案できる」*1.同市では,同提案を「元に,利用者がより利用しやすいページを作成できるよう努め」*2ることになる.そして,実際の提案への対応状況も,同市HPで公表されている*3.2015年2月20日から同年3月15日までに7件の提案があり,「提案通りにページを修正」が3件,「提案の一部を反映」が3件,「提案を採用しない」*4は1件となる.
「正確性」と「迅速性とのトレードオフ*5のなかでの,いずれも対応が試みられてつつある模様.今後の,対応状況も要観察.

*1:千葉市HP(市政全般広報・広聴・市民参加広報)「千葉市ホームページが生まれ変わりました

*2:千葉市HP「ページの編集/提案機能のご紹介

*3:千葉市HP(ページの編集/提案機能のご紹介 )「市民からのHP改善提案への対応

*4:前掲注3・千葉市(市民からのHP改善提案への対応)

*5:曽我謙悟「広報・広聴メディアの発達と自治体:いかなる自治体がフェイスブックツイッターを利用するのか」『都市問題』vol.104,2013年8月号,47頁

都市問題 2013年 08月号 [雑誌]

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