第十八回統一地方選の前半戦は十三日未明、一部の政令市議選を除き全議席が確定した。四十一道府県議選の女性当選者は二百七人で、これまで最多だった二〇〇七年統一地方選(百九十人)を十七人上回った。当選者に占める女性の比率は9・1%。 
 道府県議選には自民、民主、共産各党などが計三百七十九人の女性候補を擁立し、当選率は54・6%。一一年の前回より2・7ポイント上回った。関東五県の女性当選者は四十五人で、前回より十三人増となった。
 女性の当選者を党派別にみると、共産党が五十八人(一一年の前回比二十一人増)と最多で、民主党四十五人(同一人増)、自民党三十七人(同十人増)、公明党十五人(同一人増)と続く。共産党は当選者のうち女性の割合は52・3%。安倍政権は二〇年までに指導的地位に占める女性の割合30%程度を掲げているが、自民党は3・2%だった。
 道府県議選の当選者全体をみると、定数二二八四のうち自民党が千百五十三人と過半数を占め、野党だった前回から三十四人増えた。共産党は四十一道府県すべてで議席を獲得し、計百十一人(前回比三十一人増)と躍進。選挙が行われなかった都県も含めて、初めて四十七都道府県すべてで議席を得た。逆に、前回与党だった民主党は二百六十四人(同八十二人減)と、大きく後退した。公明党道府県議選の候補者百六十九人が全員当選した。ただ、大阪市議選で一人が落選し、目標だった全員当選は果たせなかった。初の統一地方選となった維新の党は二十八議席を獲得した。これとは別に傘下の政治団体大阪維新の会」は、大阪府議選と同市議選で過半数に届かなかったが、第一党を維持。「大阪都構想」を問う五月十七日の住民投票に向けて一定の力を示した。政令市で議席が未確定なのは熊本市議選で、得票数が同じだった二候補が十四日に抽選を行う。

本記事では,道府県における議会選挙の結果を紹介.
本記事によると,今回の道府県議会選挙では,「379人」の「女性候補」が立候補したなかで,当選者数は「207人」,当選率は「54.6%」,これにより今回の改選による道府県議会議員の定数「2284」人のなかでは,女性議員は「9.1%」であった模様.共産党民主党自民党公明党に所属する議員は155人となり,「政党というまとまり」*1による当選も窺えそう.市区町村議会においても,要確認.

*1:砂原庸介『民主主義の条件』(東洋経済新報社,2015年)117頁

民主主義の条件

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