兵庫県以外では「ようふ市」「ようちち市」などと誤読されることの多い養父(やぶ)市が、あえて面白い読み間違いを募るユニークなキャンペーンを始めた。“難読”ぶりを逆手に取って知名度を高めることが狙いで、既に「イクメン市」「やふー市」などの読み方が寄せられているという。
 「なにかと読めないまち養父市キャンペーン」と銘打ち、事業費には国の緊急経済対策を活用。「読めない」には地名のほか、「どんな事業に挑戦するか先が読めない」との意味も込められている。
 読み間違いは短文投稿サイトのツイッターで募集。応募方法は、キャンペーン用のアカウント(yomenaimachiyabushi)をフォローし、ハッシュタグ「#養父読めない」を付けてつぶやく。抽選で但馬牛肉2キロ、ボトル入り「氷ノ山の空気」が計10人に当たる。募集は10月11日まで。同キャンペーンでは合わせて、農業分野で指定されている同市の国家戦略特区や移住、定住促進などの取り組みをアピールする。(那谷享平)

本記事では,養父市における市名の周知の取組を紹介.
同取組は,「読み間違えられることも多い」「難読として」同市の市名が「もっと何をはじめるか,読めないまち」という「視点」に「変え」*1,「Twiteerのアカウント」を「フォローし,ハッシュタグ#養父読めない」をつけ,2015年8月11日から10月11日までの間に「応募」*2する.「抽選で」「8名に」「但馬牛2㎏」,「2名」に「おいしい空気」が「プレゼント」される「究極の読み間違えコンテスト」*3も開催される.同取組は,同市HPを参照*4.同取組を契機として,市名のみならず「読めない」事業の開発に,「長い年月をかけた,粘り強い,着実な努力の積み重ね」*5られると,更に興味深そう.要観察.

*1:養父市HP(行政情報記者発表資料平成27年度)「養父市定例記者会見(平成27年8月10日)」4頁

*2:前掲注1・養父市養父市定例記者会見(平成27年8月10日))5頁

*3:前掲注1・養父市養父市定例記者会見(平成27年8月10日))4頁

*4:養父市HP「読めないまち養父市

*5:大森彌「人口減少時代に立ち向かう」大森彌, 武藤博己, 後藤春彦, 大杉覚,沼尾波子, 図司直也『人口減少時代の地域づくり読本』(公職研,2015年)45頁

人口減少時代の地域づくり読本

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