新宿区は14日、外国人の来庁者が窓口での手続きや相談の際に利用できる新たな通訳システムを導入した。12言語に対応しており、通訳者がタブレット端末のテレビ電話を通じ、窓口での会話をその場で通訳する。
 学校や企業が集まる同区には1日現在、人口の1割を超える約4万1000人の外国人が住む。区はこれまで、英・中・韓国語が話せる相談員を区役所本庁舎に配置し、区の「多文化共生プラザ」では週1回、タイ・ネパール・ミャンマー語での相談も受けてきた。新システムではこの6言語と、ベトナム・フランス・スペイン・ポルトガル・タガログ・ヒンディー語での相談が可能。12言語で、区内在住の外国人の約95%に対応できる見通しという。
 端末は計5台で、本庁舎・第1分庁舎、第2分庁舎、同プラザに各1台と、四つの保健センターに計2台を配備し、窓口などに持ち運んで使用する。
 多文化共生推進課の内野桂子課長は「外国人の方の不安を解消できるほか、手続きがスムーズになるため、窓口全体のサービス向上につながる」と話す。言語によって対応可能な曜日や時間が異なる。問い合わせは同課(03・5273・3504)へ。

本記事では,新宿区における窓口の取組を紹介.
同区では,「外国人の方」が同区の「手続きや相談の際」,「言語を選択する」ことで「テレビ電話でタブレット端末に映される通訳者が会話」を「リアルタイムで通訳」する「システム」*1を導入.同区の「本庁舎・第1分庁舎」「第2分庁舎」「しんじゅく多文化共生プラザ」「保健センター」に設置され,各窓口での言語毎の対応時間は,「英語」「中国語」「韓国語」「スペイン語」「ポルトガル語」が「午前8時30分〜午後5時15分」,「タイ語」が「午前9時〜午後5時15分」,「フランス語」「タガログ語」「ベトナム語」が「午前10時〜午後5時15分」,「ミャンマー語」が「木曜日のみ」となり「午後0時〜午後1時を除」き「午前10時〜午後5時」,「ネパール語」「ヒンディー語」が「午前11時〜午後5時15分」*2とされている.
情報技術を用いた「手動制御」*3となる窓口での取組.対応状況は,要観察.

*1:新宿区HP(その他区政情報広報・広聴 ホームページ ホームページ運営方針・ご利用方法外国人向け生活情報外国語版:行政情報)「英語 中国語 韓国語 タブレット端末を利用した「テレビ通訳システム」を導入しました〜外国人の方の手続きや相談をサポート〜

*2:前掲注1・新宿区(英語 中国語 韓国語 タブレット端末を利用した「テレビ通訳システム」を導入しました〜外国人の方の手続きや相談をサポート〜)

*3:森田朗『新版 現代の行政』(第一法規,2017年)89頁

新版 現代の行政

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