兵庫県西宮市は8日、7月に予定する2018年度の事務職員採用試験の1次面接を「スーツ不可」とし、受験生、面接官ともに普段着で行うと発表した。リラックスした空間を演出し、受験生の「素」を出してもらう狙い。県内の自治体でも珍しい取り組みという。
 西宮市は16年度から、大卒程度の事務職で受験生全員の面接を開始。コミュニケーション能力も重視し、優秀な人材の確保を目指している。さらに17年度は兵庫県、神戸市と同日に試験を実施し、西宮を「本命」とする受験生の囲い込みを図った。
 18年度からは1次面接でスーツ不可に。合格までには1〜3次の面接があるが、担当者は「限られた時間で、受験生の考えていること全部は把握できない。普段過ごしている格好に人間性も出る」と説明する。
 受験生がスーツを着用してきた場合の対応について、担当者は「あくまでリラックスした雰囲気を追求するための措置。服装だけで合否を決めることはないが、面接での普段着を周知したい」としている。西宮市人事課TEL0798・35・3535(土井秀人)

本記事では,西宮市における職員採用の取組を紹介.
2015年7月6日付の本備忘録において,受験者の「全員面接」の取組を記録した同市.「第1次試験及び第2次試験の点数」を「それぞれの試験の合格決定後」に「リセッ ト」し,「最終合格者は」「第3次試験の結果に基づき決定」する「リセット方式」*1なども実施.本記事によると,2018年度採用試験の「1次面接」からは「受験生,面接官ともに普段着で行う」ことを紹介.本記事によると「受験生の「素」を出してもらう」ことが目的とも紹介されており,「面接で人物を見極める」*2ための方法の模様.採用試験の実施状況は,要観察.

*1:西宮市HP(人事行政・職員採用(市政情報):現在募集中(正規職員の募集)過去に行った募集過去に行った募集(平成28年度実施))「平成29年度(2017年度)採用 西宮市職員募集要項」4頁

*2:伊藤正次,出雲明子,手塚洋輔『はじめての行政学』(有斐閣,2016年)141頁

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)