【速報】新型コロナ、感染者への差別禁止 茨城県が条例制定へ(茨城新聞2020年8月18日)

 茨城県大井川和彦知事は18日、記者会見し、新型コロナウイルス感染症の発生予防・まん延防止と社会経済活動との両立を図るため、県独自の条例を制定する考えを明らかにした。県が実施するPCR検査や行動履歴調査などに協力することを義務付け、感染した人や医療従事者らへの差別的な取り扱いを禁止することなどを盛り込む。ただし、罰則は設けない。
 さらに、4月に休業や営業時間短縮を要請した飲食店やパチンコ店など遊興施設に加え、宿泊施設や理美容店など不特定多数の人が出入りし「密」になりやすい事業所を対象に、独自に導入している、感染者との接触通知システム「いばらきアマビエちゃん」への登録と宣誓書の掲示、同システムの活用などを義務付ける。対策を講じる事業者に財政支援を行い、従わない場合は事業者名や所在地を公表することなども盛り込む。
 4月は高校や大学にも休業を求めたが、条例案からは除外した。

 31日までパブリックコメントを募り、来月開会する県議会定例会に条例案を提出、10月ごろの施行を目指す。

本記事では,茨城県おける感染拡大対策の取組を紹介.

同県では,「新型コロナウイルス感染症の発生の予防又はまん延の防止」と「社会経済活動」との「両立を図ることを目的」*1とした条例案の骨子をまとめ,2020年「8月18日」から同年同月「31日」までの間で「意見募集」*2を実施.

条例案の骨子では「特定システムへの登録等」,「新型コロナウイルス感染症に係る調査等への協力等」,「差別的取扱いの禁止等」*3が規定されている.

なお,同意見募集の期間は,「新型コロナウイルスの感染が拡大を続けて」いることから「早急に対応する必要」と判断し,加えて「令和2年第3回定例会に議案」として提出する「必要がある」として,「適正な閲覧期間」である「30日以上」「を確保することが困難」とし「適正な閲覧期間を短縮して短縮して実施」*4される.

「感染がどんどん広がるという事態の中」*5での同取組.今後の審議状況は,要観察.

*1:茨城県HP(茨城を知る : 県政への参加・意見 :  県民意見提出手続制度(パブリックコメント): 茨城県新型コロナウイルスの感染症の発生の予防又はまん延の防止と社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例(案)骨子に関する意見募集について)「茨城県新型コロナウイルスの感染症の発生の予防又はまん延の防止と 社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例(案)の骨子

*2:茨城県HP(茨城を知る : 県政への参加・意見 :  県民意見提出手続制度(パブリックコメント))「 茨城県新型コロナウイルスの感染症の発生の予防又はまん延の防止と社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例(案)骨子に関する意見募集について

*3:前掲注1・茨城県茨城県新型コロナウイルスの感染症の発生の予防又はまん延の防止と 社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例(案)の骨子

*4:前掲注2・茨城県( 茨城県新型コロナウイルスの感染症の発生の予防又はまん延の防止と社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例(案)骨子に関する意見募集について

*5:御厨貴「コロナが日本政治に投げかけたもの」村上陽一郎編『コロナ後の世界を生きる』(岩波書店,2020年)135頁