茨城・境町、隈氏設計カフェ建設へ 同氏施設が最多に(日本経済新聞2020年11月11日)

 茨城県境町は11日、世界的な建築家、隈研吾氏が設計する「まちかどカフェ(仮称)」の建設を決定したと発表した。同町にある隈氏が携わった施設は6カ所目と全国の市町村で最多となる。境町に同氏が携わった施設を集積させ、中心市街地の活性化につなげる。

  同日、橋本正裕町長と隈氏が都内で会見した=写真。橋本町長は「隈先生と強力なタッグを組み、中心市街地のまちづくりを成功させたい」と話した。隈氏は「境町のネットワーク型のまちづくりは全国からも注目されるだろう」と話した。

 カフェは木造2階建てで、延べ床面積は約100平方メートル。1階はガラス張りで、カフェで販売する干し芋の繊維をイメージしたスギ材のスクリーンを採用する。総事業費は約6000万円で、うち約4500万円は地方創生拠点整備交付金などを活用する。2021年3月末に完成予定。

 事業者がカフェを運営しながら建物の維持管理・運営を行うことで町の運営管理費はゼロとなり、さらに施設の使用料が町の収入となるという。

隈氏が携わった施設は2018年にオープンした6次産業化施設「さかいサンド」、19年の「さかい河岸レストラン茶蔵」、20年の特産品の研究開発施設「S-Lab」、美術館「S-Gallery」、交流施設「モンテネグロ会館」がある。

本記事では、堺町における施設整備の取組を紹介。

同町では、これまで同建築家の設計により「5」つの「施設」*1を整備してきたところ、本記事によると「6カ所目」となる「木造2階建て」の「カフェ」の「設計」が「決定」された模様。

施設建築による「少しでもいい解決策」*2の提示に繋がりうる同取組。整備状況は、要観察。

*1:堺町HP(観光・産業観光)「隈研吾氏設計 第5弾! モンテネグロ会館が9月16日にオープンしました

*2:隈研吾『建築家、走る』(新潮社、2015年)203頁

建築家、走る (新潮文庫)

建築家、走る (新潮文庫)

  • 作者:隈 研吾
  • 発売日: 2015/08/28
  • メディア: 文庫