パブコメの内容を動画で解説 立川市「市政に関心持って」 意見少ない 現状改革へ(東京新聞2024年1月11日) 

東京都立川市は、市が計画している政策について意見を募るパブリックコメント(意見公募・パブコメ)を行う際、市公式ユーチューブチャンネルの動画で詳細な内容を解説する試みを始めた。これまでのパブコメでは意見が1件も寄せられなかったケースもあり、市は動画を活用することで市政への市民参加を後押ししたいとしている。(岡本太)
 動画は、パブコメの対象となる政策のポイントを、市長や市職員が資料を使いながら解説する構成で、長さは1本5~15分程度。昨年12月、市民の健康寿命を伸ばすための「市第3期データヘルス計画(素案)」や、高齢化福祉の基本目標などを定めた「第9次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画(素案)」など4件で動画を公開した。
 パブコメは行政が進めようとしている政策について理解を深め、検討段階から意見や賛否を表明できる、市民にとって貴重な機会となる。しかし、政策によっては、意見がほとんど寄せられないまま終了することも少なくない。
 立川市では2021年4月から24年末までに終了した44件のうち、一般廃棄物処理基本計画(素案)などの10件で意見がゼロだった。ほかのパブコメでも意見の数が一桁にとどまるものが多いという。
 動画公開の狙いについて、市の担当者は「これまでは資料を準備しても見てもらう機会は少なかった。誰でもどこでも見られる動画を活用することで、市の動きに少しでも関心を持ってもらいたい」と説明。これまでに公開した4本の動画の再生数はそれぞれ100~300回程度。担当者は「見せ方を工夫するなど試行錯誤していきたい」としている。

本記事では、立川市におけるパブリックコメントの取組を紹介。

同市では、「実施」する「パブリックコメント*1にあわせて、同市の「動画チャンネル」*2内で解説を開始。

「住民から意見を募集して政策に反映」*3される状況は要確認。