【東野真和】岩手県大槌町の碇川豊町長は5日、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる大槌町の蓬莱島(約740平方メートル)を20万7200円で購入したと明らかにした。
 契約は同日付。島は大槌町漁協(昨年解散)が所有していたが、破産したため管財人が管理していた。町はすでに島を文化財に指定。碇川町長は「町のシンボルなので、町外の人の手に渡るより町のPRに活用したい」と話した。
 町が今年8月、購入方針を決めてから、町内外から寄付金が集まり、今月4日には「購入資金の一部に」と50万円が寄せられた。残った寄付金は島の整備やPRに使うという。蓬莱島は赤い灯台があり、お堂には漁師の守り神弁財天が祭られていた。東日本大震災では灯台が折れ、弁財天も損傷したが、灯台は昨年12月に再建している。

本記事では,大槌町における蓬莱島購入を紹介.
「周囲200 メートルほどの小島」で「面積は753平方メートル」の同島.震災前の「所有者は大槌町漁業協同組合(旧漁協)」であったが「漁協は,震災の影響で破綻」*1.「灯台と鳥居がへし折られ,島に歩いて行ける突堤が切れた」*2.同島はその後「破産管財人の手に渡ってい」*3た.「島がある地元の赤浜地区」からも「町に購入を働きかけ」があり,2013 年8月8日には「町教育委員会臨時会で町文化財の指定」が決定.その後「町と破産管財人との間で,価格交渉」*4を進め,この間,本記事でも紹介されているように,2013年12月4日付に「寄付金50万円」」*5を同町が受ける.結果,本記事によると「20万7,200円で購入」された模様.
2013年11月17日の本備忘録では記録していませんが(記録したと思っていたのはFBだけでした),同日に同町に訪問させて頂いたときには,上記交渉中とは存じず,沿岸から眺めるに終わった同島.また,ぜひ訪問したい.

*1:大槌町HP(分野広報広報ダウンロード)「広報おおつち」NO.566,2013年9月5日,3頁

*2:東野真和『駐在記者発大槌町 震災から365日』(岩波書店,2012年)29頁

駐在記者発 大槌町 震災からの365日

駐在記者発 大槌町 震災からの365日

*3:前掲注1・大槌町(広報おおつち)3頁

*4:前掲注1・大槌町(広報おおつち)3頁

*5:大槌町HP(組織総合政策部総合政策課)「「ひょうたん島」購入費の一助に〜コンサートの収益金を町に寄付