釧路市職員の町内会への加入率が、2月の調査で前年比0・6ポイント減の73・8%となり、調査開始の2006年(79・3%)から8年連続で減少した。28日の記者会見で明らかにした蝦名大也市長は「非常にショック。公の仕事である町内会で活動する重要性が伝わっていないようだ」と述べ、加入の呼び掛けを強める。
 全職員2503人のうち、町内会がない地区に住む職員を除き、未加入は606人。独身者の拡大などが一因とみられる。市は町内会活動を市政推進の原動力と位置付け、職員への一斉メールなどで加入を訴えてきた。しかし、加入率向上に結びつかないことから、本年度は職員研修のほか、課長や係長など職制ごとの親睦団体の集まりに、市連合町内会の役員らを招き、町内会活動の重要性をアピールしてもらう計画だ。(峯村秀樹)

本記事では,釧路市における同市職員の町内会への加入率を紹介.
509の単位町内会に対して,現在「約4万4,000戸の世帯の方が加入」*1と記載されている同市.本記事では,同市の「職員の町内会への加入率」が「調査開始の2006年」の「79.3%」から「8年連続で減少」し,「前年比」では「0.6ポイント減」となり「73.8%」であったことを紹介.なお,2014年3月末現在の同市の世帯数は「94,015世帯」*2のため,精確加入世帯数は判然とはしないものの,上記世帯数をもとに加入率を算出すると約46.8%程となる.
概して町内会と自治体との間では「持ちつ持たれつ」の相互依存関係」*3が観察されるとすれば,持つ側と持たれる側の同一性を自ら回避する判断をされているということなのだろうか.町内会に加入する世帯のうち,職員であることが,職員としてすることは要確認.

*1:釧路市HP(まちづくり市民協働・活動町内会)「地域のサポーター 町内会

*2:釧路市HP(市政情報統計人口統計)「住民基本台帳人口

*3:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『第3版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2014年)248頁

ホーンブック 地方自治[第3版]

ホーンブック 地方自治[第3版]