保育室併設レンタルオフィス 多摩市がビジネス支援施設に初認定(東京新聞2019年4月10日)
 女性のキャリア支援会社「キャリア・マム」(多摩市)が昨春、多摩センター駅前に開設した保育室併設レンタルオフィス「コワーキングCoCoプレイス」が、市のビジネス支援施設として初認定を受けた。 (松村裕子)

 キャリア・マムは、母親が子どもを身近で見ながら、自宅近くで仕事ができる環境を提供したり、創業の相談を受けたりするのが業務内容。市内に住み、自らも二人の子を育てた堤香苗社長(54)は「多摩ニュータウンの新しい働き方のモデルになれば」と、利用を促している。

 オフィスはテーブルやカウンターなど四十席。床暖房で自宅の書斎のように使える場を目指した。ガラス戸を挟んで保育室があり、利用者は生後六カ月から子どもを預けられる。

 同社はこれまで、子育てや介護で都心に通えない女性たちがチームで仕事を請け負い、自宅でパソコンを使って仕事をするチーム型の在宅請け負いビジネスを手掛けてきた。

 都の女性向けインキュベーション施設に認定され、厚生労働省の「仕事と子育てを支援する」サテライトオフィスのモデル事業にもなった。これらの助成を受け、レンタルオフィスを開設した。

 ビジネス支援施設は、働き方改革を進めるため市が創設した制度。同社とともに京王電鉄の施設も初認定された。

 市は本年度、施設を使う創業者に利用料の半額を補助する。創業相談を受ける職員も派遣して支援する。

本記事では,多摩市におけるビジネス支援の取組を紹介。
同市では,「新規雇用の創出を期待できる創業予定者や創業間もない者」「個人事業主」「フリーランスに対し支援を行う」,「ビジネス支援施設」の「認定制度」*1を2018年12月から開始。本記事では,同制度による認定施設を紹介。同施設を通じた「個人にフィット」*2した働き方の状況は,要観察。

*1:多摩市HP(事業者の方へ経営者・事業主の方へ、創業・起業を考えている方へ:創業・起業を考えている方へ)「多摩市ビジネス支援施設認定制度」

*2:トッド・ローズ『ハーバードの個性学入門』(早川書房,2019年)264頁

ハーバードの個性学入門:平均思考は捨てなさい (ハヤカワ文庫NF)

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