児童虐待で連携協定 県警と明石市、播磨町(神戸新聞2019年4月23日)
 兵庫県警はこのほど、明石市播磨町とそれぞれ児童虐待への対応に関する連携協定を結んだ。県警と児童相談所自治体との情報共有を緊密にし、虐待を早期に確認。子どもの安全を確保するのが狙い。

 虐待で子どもが命を落とす事件が全国で相次いでいることから、県警は自治体との連携を強化しており、神戸市とも同様の協定を交わしている。  

 明石市は4月に中核市として全国3例目の児童相談所を設置するなど、虐待防止に力を入れている。協定では、子どもの利益を最優先にして対応することを掲げ、県警と市の児童相談所が、子どもの命に危険が及ぶような虐待事案には、密に連絡を取り合うことを明記。播磨町も協定で同様に県警との連携強化を打ち出している。

 神戸市中央区の県警本部であった明石市との締結式で、県警の岡田俊明・生活安全部長は「虐待により子どもの命が奪われることがないよう、情報共有し、それぞれの機関が役割を果たすことが大切だ」と協定の意義を強調した。(那谷享平)

本記事では,明石市播磨町における協定締結の取組を紹介。
各市町では「児童虐待事案」に関して,「兵庫県警」と「これまで以上に緊密に連携し」「的確かつ迅速な対応を図り」「こどもの安全を確実に確保していくことを目的に」,「児童虐待事案に係る明石市及び兵庫県警察の連携に関する協定」を「締結」*1
「協定方式」*2による各機関間の連携の取組。今後の連携状況は,要観察。

*1:明石市HP(市政情報 : 広報 :  報道発表資料:  報道発表資料 2019年度)「「児童虐待事案に係る明石市及び兵庫県警察の連携に関する協定」 の締結について

*2:鈴木潔「児童虐待防止 多様な連携方式の創出」伊藤正次編著『多機関連携の行政学 事例研究によるアプローチ』(有斐閣,2019年)33頁

多機関連携の行政学 -- 事例研究によるアプローチ

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