東京から「最も」遠く離れて

昨日は,2009年11月10日付官報にて「総務省告示第五百十三号」として「市村の廃置分合」が告示された*1ばかりの,宮古市さんに伺わせ頂き,聞き取り調査を行わせて頂きました.調査を受け入れて頂きました,宮古市の皆様には大変お世話になりました.心より御礼申し上げます.聞き取り調査のテーマは,上記の合併が主題ではなく,同市が取り組まれてこられた,組織管理・予算管理・人事管理の各管理機構,意思決定手続,首長の補佐機構等について.聞き取り調査では,従来の「庁議」を改組された「経営会議」*2を特に中心に大変充実したお話を頂きました.2009年10月23日付の本備忘録でも記した下名の近年の中心的観察課題である庁議制度の理解において,大変充実した聞き取り調査をさせて頂きました.帰京後,早々に取りまとめさせて頂きたいと思います.
自宅を,5時30分に出発し,電車・新幹線を乗り継ぎ,9時20分に盛岡駅着.その後,盛岡駅からは,当初,11時発の山田線の利用を予定しつつも,9時35分発の岩手県北バスが同駅から宮古駅まで出ていることも分かり,生来の持病ともいえるmotion sicknessへの不安が過るものの,待ち時間を考えると,同バスの利用を選択.11時35分に宮古駅に到着.「人口5万人以上の都市で東京からの時間距離が最も遠い」*3との認識に違うことのない約6時間の移動.
ただ,2008年6月21日付の本備忘録でも記した,下名の現地調査に愛用している10ポケット型のクリアーフォルダーに必ず入れて持参する,組織図,各種関連条例・規則等,財政状況一覧,各種基本計画・方針・行政改革大綱(及びそれらの実施計画等),人事行政の運営等を拝読しつつ,同市の取組を考えていると,極端に弱いはずの山道でのバス利用を含む,6時間の移動時間でも足りないほど(下名,便利な性格です).到着後,お時間を設けていただいたのは14時からであったため,宮古駅から,徒歩で移動し,(宮古港沿いにありますが)「道の駅」である「シートピアなあど」を見学.写真は,その道路標識と,シートピアから庁舎に戻る途中での河口沿いから眺めた,停留中の漁船と奥に佇む庁舎の風景.

聞き取り調査の終了後,(自治体行政観察者にはあるまじき,地元のお酒を嗜む等の趣向が皆無の下名は)簡単に地元で採れたカキ*4やお魚で夕食を取り,宿泊先に移動.東京から離れた長い夜を,同日に開催された行政刷新会議の「事業の仕分け」の映像を拝見して過ごそうと思いつつ,同会議HPを開いてみると「ライブ中継」*5であったことに気付き愕然とする.残念(地方分権改革推進委員会における審議結果の放映スタイルに慣れすぎていた模様).今後の同ワーキンググループの開催予定は把握できないものの,第1ワーキンググループの対象とされている総務省の「地方交付税交付金」という「事業・組織等」*6(事業,組織という概念というよりも「等」に整理されるのでしょうか)の回は,「最終的な結論」*7は同グループでの審議結果ではないとは思いつつも,要確認(ただ,いつ開催されるのでしょうか.開催日次第では,実際に会場に行ってみようかな).
さて,帰京しよう.