公共部門の評価と管理

公共部門の評価と管理

青木栄一先生より,ご恵与賜りました.ありがとうございました.青木栄一先生は,本書内では,「教育の評価制度と地方政治の変容」(58〜83頁)と題する御高論を寄稿されております.
同稿では,「1990年代以降の日本の教育領域における評価制度の制度化過程と評価制度」(58頁)を対象に,教育改革国民会議規制改革・民間開放推進会議経済財政諮問会議における審議内容及び成果への考察を通じて,「評価制度の導入は制度上成立していたはずの,しかし現実に機能してこなかったプリンシパル=エージェント関係を再構築する試みであった」(81頁)ことを明らかにされております.
下名個人の関心からは,制度化を経て,整備される「教育の政策共同体を外部から規律付ける目的意識」による「議会報告制度」(78頁)が,各自治体レベルの制度導入後には,どのように,その規律付けが執行(確保)されることになるのかと,種々,思いを巡らせていただく機会をいただきました.
教育政策分野,評価分野ともに,皆目不案内の下名にとりましては,恰好の勉強の機会とさせていただきました.重ねて御礼を申し上げます.ありがとうございました.