昨年9月に大和市職員採用試験(大卒程度)を受験して合格した23人のうち9人が「採用待ち」になっていた問題で、このうち5人が採用されないまま今月、合格から1年間の期限を迎えた。市職員を目指す場合、再度受験する必要がある。
 大和市では例年、定年退職以外の普通退職者が約20人いるが、今年度上半期は3人にとどまったため採用が進まなかった。7月以降に4人が退職し、採用待ちの9人のうち4人が10月1日に採用されたが、残り5人は採用されなかった。
 市人財課では「8〜9月に電話し、今年度は採用される可能性が低いと伝えた」と言う。採用待ちの問題が解決しないまま、大和市は6月と9月に来年度の市職員採用試験を実施。9月の試験を再度受験した「採用待ち」の合格者もいたという。
 6月の試験では大卒程度で13人が合格。9月の試験結果は来月に発表される予定だ。朽名勇・市人財課長は「来年度に多数の採用待ちが出ないように合格者数を設定した」と話す。一方、「採用待ち」合格者の一人は「8月に1度電話があっただけで、書面による正式な連絡もない。市職員に謝罪や反省の態度が見られず、今年の試験の合格者が私と同じ処遇を受けないか非常に心配だ」と話している。

本記事では,大和市における職員採用の取組を紹介.
同市の「平成22年度職員採用試験」では,「6月」実施分で,まず「事務(大卒程度)10月採用」者を,「55.9」倍の倍率から「14」名,事務(大卒程度)4月採用」を,「22.5」倍の倍率から「12」名を最終合格とされている.一方で,本記事で紹介されている「9月」実施分の「 事務(大卒程度)」に関しては,「54.6」倍の倍率により,「23」名を「最終合格」*1.本記事を拝読させて頂くと,「9人が「採用待ち」」となり,「7月以降に」「4人が10月1日に採用された」ものの「残り5人は採用されな」かったとされる.
「平成22年度 大和市職員採用試験受験案内」では,「最終合格者は,試験区分ごとに採用候補者名簿に1年間に限り登載され,職員の欠員に応じて順次採用されます」*2と記載されており,最終合格者が新規採用者となるわけではない.なるほど,確かに,最終合格者の新規採用は前年度(当該年度も含む)職員の欠員に依拠する,離職管理と採用管理の一体性があるのだろう.ただやはり,2010年8月11日付同年10月3日付同年12月10日付同年12月29日付2011年1月31日付同年7月13日付の各本備忘録で記録した,合格数者数と採用者数との間で生じる「ディレンマ」*3は回避できないものなのだろうか.悩ましい.