春日井市が来年の市制七十周年に向けて全国公募した記念ロゴマークの二次選考が八月一日から始まる。市ホームページや市役所情報コーナーなどで市民投票を受け付け、最終候補の三点を決める。
 六月十三日の締め切り日までに、県内を中心に東は神奈川、西は熊本までの八府県から六十六点のアイデアが集まった。グラフィックデザイナーやイラストレーターなど、プロからの応募が目立つ一方、高校生や七十代のお年寄りからも作品が寄せられた。伊藤太市長や地元文化団体の代表など、記念事業の実行委員会の委員二十一人による一次選考で七点に絞った。デザインする上で使用が必須だった市のマスコットキャラクター「道風くん」や、「春日井市」「70」の文字がさまざまにアレンジされている。(A)は、市民の和や発展を表す円をデザインの基調にしている。(B)は、同心円に歴史と夢と希望を重ね、過去や未来を表す虹色で表現した。(C)は、書体を筆文字にし、情熱を赤色で表した。(D)は、習字で「70」を書き上げた場面のイメージ。(E)は、市の花である桜を題材にしている。(F)は、市内の河川や国道19号、サボテン、ビルなどで市の歩んだ年月を表現した。(G)は、巻物を中心にしたデザイン。
 投票は九月十四日午後五時まで。採用作品は十一月に実行委で決定する。市企画政策課は「予想以上の応募があった。投票にも多くの市民の参加を期待したい」と話す。(谷知佳)

本記事では,春日井市における記念ロゴマークの取組を紹介.
2013年5月に市制施行70周年となる同市では,「市制70周年を市内外に広くPRするため」,「「つながり」〜ひとや地域,文化をつなぎ,住み続けたいまちへ〜」をテーマとした「記念事業共通のロゴマーク」を,2012年6月13日まで「募集」*1.本記事を拝読させて頂くと,同募集に対して66点の応募があった模様.応募されたロゴマーク
「市制70周年記念事業実行委員会」にて「候補7点」を選考.その後,本記事にて紹介されているように,「8月1日から9月14日までの期間」で「市民投票により最終候補3点を選出」.そして,最終的には,選出された3点から「11月に開催する市制70周年記念事業実行委員会」にて「採用作品1点を最終決定」*2する予定.
「市民投票」に関しては,「市ホームページでの電子投票」と「企画政策課,市役所情報コーナー,坂下出張所,東部市民センター,各ふれあいセンター,各公民館に設置する投票箱への投票」*3と,投票手続と投票所は記載.方や,ロゴマークの応募では「応募資格」として「どなたでも応募できます」とある一方で,「市民投票」に関しては,おそらくは,同「市民」の投票結果をもとに「多数代表制」*4とは想定されるものの,投票要件と投票の方法は必ずしも判然とはしない.今後の「投票」結果も要確認.

*1:春日井市HP(市制70周年ロゴマークの募集)「春日井市制70周年記念事業ロゴマーク大募集!春日井市制70周年記念事業ロゴマーク募集要項」1頁

*2:前掲注1・春日井市春日井市制70周年記念事業ロゴマーク大募集!春日井市制70周年記念事業ロゴマーク募集要項)2頁

*3:前掲注1・春日井市春日井市制70周年記念事業ロゴマーク大募集!春日井市制70周年記念事業ロゴマーク募集要項)2頁

*4:川出良枝谷口将紀政治学』(東京大学出版会,2012年)88頁

政治学

政治学