松戸市が実施する全国初の防犯システム「市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ」の第1号機設置セレモニーが20日、同市根本の北部幼稚園で行われた。申し込んだ市民や事業者らが費用を負担し、民家の軒先や店舗の壁面などにカメラを設置。録画した画像は市が一元管理する。今後、数年かけて市内全域に1千台設置し、安全安心なまちづくりに役立てる。
 市内には駅周辺など市が設置した街頭防犯カメラが116台あるが、1台当たりの設置費用が50万〜60万円と高額で台数の増加はなかなか進まない。そこで市民や事業者らに設置カメラの7年間リース分に掛かる経費(月額約2千円)を負担してもらう市民参加型の方法を導入した。
 設置条件はインターネット接続環境にあることと、近隣住民らの同意を得ること。「防犯カメラ作動中」と書かれたプレートを表示し、道路など公共空間を撮影する。撮影された画像データはネット回線を経由して市が管理する録画サーバーに記録される。画像データは1週間保管され、捜査機関の照会依頼があった際に開示する。市民や事業者らが画像データを閲覧することはできない。市によると、すでに個人や事業所、学校、病院、自治会・町会などから282件の申し込みがあり389台の設置が決まっている。

本記事では,松戸市における市民参加による防犯カメラ設置の取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
同取組の名称は「市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業」.「市民」や「事業所の負担により」「道路等を撮影するように建物の軒先に防犯カメラを設置」*2する.「カメラの画像」は「暗号化」され「インターネットを経由し」「データセンターへ送られ」「1週間」「保存」*3される.設置には,まず費用(設備費,標準工事費等)」は「総額で1台あたり15万円程度」となり「最長で1台あたり毎月2,000円程度,7年間の分割払いも可」とされる.設置された「カメラは設置者の所有」となる.また,「画像を転送するため」には設備として「設置する場所に高速インターネット回線(ブロードバンド)が必要」となる.加えて,一人一人の住民みは「外部の眼」*4ともなる同事業の「設置に際して」は「近隣の人に許可をとる必要」とされている.
「募集台数1,000台に達し次第締め切」*5る予定の同事業.本記事によると「282件の申し込み」があり「389台の設置」が予定されている,という.今後の設置空間での調整方法などは,要確認.

*1:松戸市HP(くらし防災・防犯お知らせ)「市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業設置者の募集

*2:前掲注1・松戸市(市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業設置者の募集)

*3:前掲注1・松戸市(市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業設置者の募集)

*4:北村喜宣『環境法第2版』(弘文堂,2013年)187頁

環境法 第2版

環境法 第2版

*5:前掲注1・松戸市(市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業設置者の募集)