富山市の森雅志市長は三十日の会見で、認知度やイメージ向上を目指し「AMAZING TOYAMA」を市のコンセプトにすると発表した。十九日からは集中的にキャンペーンを展開し、記念モニュメントの設置やポスター掲示をする。
 市民がまちに愛着や誇りを抱く「シビックプライド」の醸成が目的。当たり前に感じる風景やもの、言葉などを見直し、あらためて驚きや新鮮さを感じてもらおうと、「驚くほど見事な」を意味する「AMAZING」を使った。ロゴマークは、正方形の枠組みの下にコンセプトを記したデザイン。森市長は「マークの中央にはもともとある景色などを当てはめることで、見方によって同じ風景も違ってくることを伝えられれば」と説明する。
 キャンペーンは六月三十日まで。富山市本丸の城址(じょうし)公園にマークをかたどった高さ三・九メートル、幅三・七メートルのモニュメントを設置。マークを窓や車体にラッピングした路面電車を走らせ、街中のバナーフラッグに掲示する。森市長は「人口減少でも、住んでみたいまちづくりの一環となれば」と意気込んだ。 (石井真暁)

本記事では,富山市における「シビックプライド」の取組を紹介.同取組の概要は,同市HPを参照*1
「市民一人ひとりが「わがまち」に対して愛着や誇りを抱く」*2ことを目的とした同取組.同「市民が当たり前に享受していた」*3,いわば「想像されたもの」*4を「あらためて驚きのある新鮮なものとして感じられるためのキーワード」として「AMAZING TOYAMA」を用いる方針.具体的には「セントラムのラッピング運行」や「ストリートバナーフラッグ」,同市内の百貨店の「壁面の大型バナー等」の「ロゴ・ポスター等の掲出」を行うとともに,同「コンセプトのもと全庁的な取り組みや市民の皆様と連携した事業を今後展開」*5を予定されている模様.同市以外でも見ることができるのだろうか.要確認.

*1:富山市HP(まちづくり・市政市長室へようこそ市長記者会見市長記者会見 平成26年4月30日)「記者発表資料−1都市イメージ形成事業(AMAZING TOYAMA)について

*2:前掲注1・富山市(記者発表資料−1都市イメージ形成事業(AMAZING TOYAMA)について)

*3:前掲注1・富山市(記者発表資料−1都市イメージ形成事業(AMAZING TOYAMA)について)

*4:ベネディクト・アンダーソン『増補 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版,1997年)24頁

*5:前掲注1・富山市(記者発表資料−1都市イメージ形成事業(AMAZING TOYAMA)について)