京都府京都市は9日、重複している動物愛護行政の一本化に向け、市家庭動物相談所(南区)を建て替えて2014年度中に開設する「動物愛護センター(仮称)」を府と市が共同で設置・運営することで合意した。府が設置している西京区の府動物愛護管理センターは、新センターの支所と位置づける。
 この日開いた山田啓二知事と門川大作市長の懇談会で、「二重行政」を解消して府市民に利用しやすい施設を目指すことを確認した。都道府県と政令指定都市が共同運営する動物愛護センターは全国初になるという。市の相談所と府の管理センターはそれぞれ、飼い主がいない犬猫の保護や希望者への譲渡、動物愛護教室の開催など同様の業務を担っている。市は老朽化した相談所を動物愛護センターへ建て替える計画を進めており、この機に府市で重複する業務の一本化を検討していた。
 計画では、市単独で建て替えを予定していた新センターを府と市が費用を出し合って整備する。新センターは保護した犬猫の譲渡会やペットのしつけ教室など主に動物愛護事業を担い、支所とする府の管理センターは保護犬猫の飼育管理と殺処分を担当する。運営費も府と市で折半するとした。知事と市長の懇談会では、府観光連盟と市観光協会、府国際センターと市国際交流協会の業務効率化や連携強化へ府市を交えて協議を進めるほか、福井県若狭湾周辺での原発事故に備え、府北部から京都市への避難住民受け入れ態勢づくりで協力していくことなども確認した。

本記事では,京都市京都府における「動物愛護センター(仮称)」建設の方針を紹介.
同市では,「京都市動物愛護センター(仮称)構想検討委員会」を設置され,同委員会から2011年11月21日に「提言書」*1を同市長が受ている.同提言書では,同府が設置されている「動物愛護管理センター」*2との関係は記述されていないものの,本記事を拝読させて頂くと,同市と同府により,同センターを合築され,「共同運営」をされる模様.なるほど.同市と同府間での機関等の共同設置なのだろうか.「大括り化」指向」*3されるセンターでの.職員の配置体制も設置後,要確認.

*1:京都市HP(市の組織保健福祉局各課の窓口保健医療課(京都市保健所)動物愛護第13回「京都市動物愛護推進協議会」の協議結果等について)「提言書

*2:京都府HP(環境・自然・動植物:動物愛護管理センター)「動物愛護管理センター

*3:山崎幹根「「二重行政」の解決は可能か」『都市問題』Vol.103,2012年4月,57頁