児童虐待の予防も含めた自治体による子育て支援事業「怒鳴らない子育て練習講座(そだれん)」に取り組む茅ケ崎市、大磯、二宮町の共同宣言調印式がこのほど、同市役所で行われた。具体的な事例の情報共有やトレーナー派遣などで連携することが柱することが柱。調印式は1市2町の首長が出席した。
 「そだれん」は、民間の資格を取得したトレーナーが子ども役を務め、親がほめ方やしかり方などの練習を繰り返し、その手法を「技術」として習得していく点が特徴。県内では同市が初めて自治体の事業として2010年度から取り組み、その後2町も導入している。二宮町の坂本孝也町長は「行政が子育てに踏み込んで介入しないと家庭がうまくいかない時代であり、手を携えて協力していきたい」とあいさつ。服部信明市長は親子のコミュニケーションが円滑になるなどの効果に触れ、「そだれんが息長く、より広範なエリアでされることが必要」と話した。

本記事では,茅ヶ崎市,大磯町,二宮町における子どもしつけに関する取組を紹介.
同市が開講されている「子どもへの効果的な伝え方やほめ方・注意の仕方」とともに,「毎日の子育てのさまざまな困りごとを一緒に考え,練習」する「怒鳴らない子育て練習講座」*1.本記事を拝読させて頂くと,同じ開講されている両町と「同宣言調印」を行い,「具体的な事例の情報共有やトレーナー派遣などで連携」を進められる模様.虐待予防段階での「他機関との連携する“場”」となり「巻き込み型」*2の場としての活用もされることになるのだろうか.実際の運用もまた,要確認.

*1:茅ヶ崎市HP(くらしの便利帳子育て子どもについての相談家庭児童相談室そだれん〜怒鳴らない子育て練習講座〜 )「怒鳴らない子育て練習講座

*2:手塚洋輔「児童相談行政における関係機関とのネットワーク構築」『児童相談行政における業務と専門性』(財団法人日本都市センター,2011年)30頁

日本都市センターブックレットNo.25 児童相談行政における業務と専門性―みんなで支える子どもと命―

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