2013年度末で現行総合計画の廃止を決定している藤沢市は26日、これに代わる「(仮称)新たな市政運営の総合的な指針」の1次案を作成した。計画期間は、14〜16年度の3年間。今後は、行政運営の最上位に位置づける計画として、市長の任期(4年間)ごとに策定していくとしている。
 総合的な指針は、「長期的な課題」「藤沢市の財産」「目指す都市像」「基本目標」の四つで構成する「長期的な視点」のほか、より具体的な「分野別重点課題」「重点課題と取組方針」で構成する。
 長期的な課題には、少子高齢化の進展や、厳しい財政状況などが盛り込まれる。基本目標には、安全で安心な暮らしを守ることや、子どもたちを守り育む方針などが掲げられる。重点施策には、防災や待機児童解消、公共施設の再整備、地区別まちづくりの推進といった項目が入る。市は今後、市民や関係団体と意見交換し、8月にも2次案をまとめる。14年2月の市議会定例会で議案として上程する方針だ。

本記事では,藤沢市における「市政運営の総合的な指針」案の作成を紹介.2013年2月1日付の本備忘録で記録した同市の総合計画廃止と総合計画に代わる指針作成の取組.同市では,「部長等」から「構成し,指針についての庁内検討の総括,合意」をはかる「策定検討委員会」は,2013年4月25日以降現在まで4回,同委員会の下に「各部から選出された部会委員により構成」で設置され「具体的な検討を進め」る「専門部会」は5回.「検討委員会と専門部会が合同で検討」する「合同検討会議」*1を2回開催.
本記事によると「1次案」が確定されたことを報道.1次案の成案(案の成案という表現を用いることが妥当かは判然と判然とはしませんが)自体は,現在のところ,同市HPでは確認が出来ない模様.2013年6月20日に発せられた「庁内報」となる「新たな指針づくりNews Letter第3号」*2を確認してみると,「長期的な考え方と中短期的な考え方をそれぞれ章立てとしてまとめた構成案」とされていることが特徴となり,「課題解決を重視した指針」となり,加えて「指針を簡潔で分かりやすいもの」とし「見直し等に応じて必要な部分を改定できるようにする」ためにも「構成を簡潔に整理」ことに特徴をもつ.「重点事業や指針の背景となる数値,指標等」*3も明記されてはいるものの,ただしこれは「別冊とする」様子(別紙の厚みは).
総合計画は廃止はされるものの新しく策定される指針と別冊.「何らかの計画づくり」*4の一例としても整理ができそう.公表後,要確認.

*1:藤沢市HP(総合案内統計・データ集総合計画 )「市政運営の総合的な指針の策定

*2:藤沢市HP(総合案内統計・データ集総合計画市政運営の総合的な指針の策定)「新たな指針づくりNews Letter」第3号,2013年6月20日

*3:前掲注3・藤沢市(新たな指針づくりNews Letter第3号,2013年6月20日)1頁

*4:西尾勝自治・分権再考』(ぎょうせい,2013年)99頁

自治・分権再考

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