兵庫県は、テレビ番組などで県の魅力を発信する第16代の広報専門員1人を募集している。勤務は原則10月1日〜来年3月31日だが、再任用もある。
 テレビやラジオの番組、広報誌、ホームページなど県の広報メディアを通じた情報発信や、県が開くイベント・会議などの司会、広報活動の企画立案などに携わる。書類審査と面接がある。テレビ番組などでのリポートやイベントの司会進行などの経験があり、英語での県政PRに興味がある人が対象。性別や国籍は問わない。報酬は年齢によるが、おおむね月額29〜41万円。応募は、履歴書と写真、日本語と英語で書いた自己PR文を31日必着で郵送する。県広報課に持参する場合は同日午後5時半まで。同課TEL078・362・9023

本記事では,兵庫県における広報専門員の公募の取組を紹介.同公募内容は,同県HPを参照*1
「広報専門員」は同「県の魅力,元気を県内外」に「さわやかに分かりやすく」「伝え」「理解」するためにいただくため」に設置.具体的には,まずは「テレビ・ラジオ番組,広報誌,ホームページなど」の県の各種広報媒体による情報発信」,二つめには「各種大会,会議など」の「イベントでの司会進行役,講演等」を通じた「県政PR」,三つめは「外国,都道府県,民間企業など」の「賓客・視察団への県政PR」と対外的な広報に加えて,四つめとして「審査会委員,大会等の企画アレンジ」による「部局広報の企画、製作へのアドバイス」をする.「応募資格」は「電波媒体等でのアナウンス・レポート,各種イベントでの司会進行など」「広報関連業務」に「従事した経験のある人,または同等の技能を有する人.であること,「英語での県政PRにも関心のある人」,「健康で行動力と情熱のある人」*2となる.なお「国籍,性別は」不問という.
任用期間は「平成25年10月1日」から「平成26年3月31日」までの半期.「再任用」となることもある.「非常勤嘱託員」となる同職の「勤務条件」は,「勤務時間」が「週29時間」,そして,「報酬」は「採用時の年齢により」異なるものの「月額おおむね29万円〜41万円の間」で「決定」.「通勤交通費」は「実費支給」*33される.
公益財団法人日本都市センターが2012年9月23日から10月9日の期間で,全国478市区を対象に実施した「都市自治体の広報に関するアンケート調査」の結果(回収率59.0%)*4によると,市区レベルでは広報分野を専門とする職員を現在配置する市区は6.3%,現在は配置していないが過去に配置したことがある市区は3.8%*5にとなる.また,広報担当部署への「民間の広報経験者や広報コンサルタント,あるいは学識経験者などの民間出身者」を,現在採用する市区は5.6%,現在は採用していないが過去に採用したことがある市区は2.5%*6と,専門職員の配置に比べると民間出身者の採用は,僅かではあるが,低い採用率が窺える.
では,2010年4月21日付の本備忘録で記録した神戸市,そして,本記事で紹介されている兵庫県のように,広報の専門職員への民間採用者の採用状況はどれくらいの程度なのだろう.要確認.

*1:兵庫県HP(県政情報広報広聴広報活動広報専門員情報「兵庫県広報専門員」募集)「「兵庫県広報専門員」募集のしおり

*2:前掲注1・兵庫県(「兵庫県広報専門員」募集のしおり)1頁

*3:前掲注1・兵庫県(「兵庫県広報専門員」募集のしおり)2頁

*4:公益財団法人日本都市センター『都市自治体の広報分野における課題と専門性―478市区のアンケート調査結果を通じて―』(公益財団法人日本都市センター,2013年)

都市自治体の広報分野における課題と専門性―478市区のアンケート調査結果を通じて―(ブックレット32) (日本都市センターブックレット)

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  • 作者: 公益財団法人日本都市センター
  • 出版社/メーカー: 公益財団法人日本都市センター
  • 発売日: 2013/03/15
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*5:前掲注4・公益財団法人日本都市センター2013年:129頁

*6:前掲注4・公益財団法人日本都市センター2013年:131頁