「鳴き声がうるさい」など犬や猫にまつわる市民の苦情が後を絶たない。
 札幌市はしつけなどの適正飼育を飼い主に求める条例を制定する方針を固めた。すでに施行された道の条例は努力義務にとどまっている。抜本的な解決につながっておらず、独自に条例を制定する必要があると判断した。罰則の導入も検討している。
 札幌市が制定を目指しているのは、動物愛護管理に関する条例(仮称)。市は4月、獣医師やペット販売業者、公募の市民らで構成する市動物愛護管理のあり方検討委員会を設置した。検討委は、今年秋までに条例の骨子案をまとめ、市は2015年度に条例案を策定する方針だ。ペット人気が続く中、13年9月には改正動物愛護管理法が施行され、「飼い主の責任」が盛り込まれた。条例案では飼い主らの適正飼育や動物愛護精神の育成、動物取扱業者への指導など動物の福祉向上を柱に、これを守らない飼い主らに罰則を科すことも検討している。

本記事では,札幌市における動物愛護管理条例の制定方針を紹介.
環境省による調べでは,2013年4月1日現在,44都道府県67市町村で制定されている「動物愛護管理条例」*1.同市では,「札幌市動物愛護管理のあり方検討委員会」を設置し,「札幌市の動物愛護管理に関する条例の制定」や「動物管理センターの業務のあり方」「動物管理センターの名称」「飼い主のいない猫対策」「札幌市動物愛護推進協議会(仮称)の設置」*2を検討を進めている.本記事では,同委員会の審議状況を紹介.同審議のなかでは,動物愛護管理をめぐる「地域社会の失敗」*3も想定されてか,本記事によると,検討されている同条例では「罰則の導入」の「検討」を踏まえた「適正飼育を飼い主に求める」方針の模様.罰則が整備された場合,条例の執行状況は,要観察.