栄町が、町の魅力や子育て支援金、移住奨励金などの独自施策をPRする箱ティッシュを作り、成田、印西、佐倉など近隣市町の不動産会社や住宅展示場に配り始めた。
 町の位置図、JR成田線などの鉄道路線図、町並みや観光施設の写真、年中行事も含めた豊富な情報を、箱の裏側まで使って紹介している。人口減少が最大の悩みの町は、役場に不動産定住班を設け、町内の物件紹介に力を入れている。箱ティッシュは担当職員の「営業」の一助となるよう、一個七十円で二千個作った。町の人口は五月一日現在で二万一千七百十四人だが、千葉銀行は二〇四〇年に一万二千人台まで減ると試算。一二年の合計特殊出生率も〇・八八と厳しい数字ばかりが目につく。担当者は「ティッシュの箱は便利で、商談の際に目につきやすいと考えた。町内の中古住宅やアパートを選ぶきっかけになれば」と期待する。 (小沢伸介)

本記事では,栄町における広報の取組を紹介.
本記事によると,同町の「位置」「路線図」「観光施設」そして「独自施策」を記載した「箱ティッシュ」を同町では「1個70円で2,000個作成」.広報は,広く「文書広報」と「視聴覚広報」*1に分類されてはいるものの,実際に利用ができる広報となれば,体感広報とでも整理ができそうな同取組.実際に,手に取って利用してみたい.

*1:村松岐夫行政学教科書』(有斐閣,2001年)266頁

行政学教科書―現代行政の政治分析

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