神戸市は17日、市をPRする広報専門官に市国際交流員で、英国人のルイーズ・デンディさん(25)=同市東灘区=を起用すると発表した。フランス語やスペイン語など6カ国語を使える語学力を生かし、世界に神戸の魅力を広める。4月1日付で、任期は最長5年。
 デンディさんは市内の小中学校の外国語指導助手を経て、2年前から国際交流員を務めてきた。会員制交流サイトから英語で市の情報を流したり、海外メディアに対応したりする。「神戸は第二のふるさと。海と山、神戸ビーフ、灘の酒などの魅力を世界に発信したい」とデンディさん。久元喜造市長は「語学力を生かし、英語のネットサイト充実に力を発揮してほしい」と期待する。一方、松下麻理広報官(53)は任期満了に伴い今月末に退任する。(藤村有希子)

本記事では,神戸市における「広報専門官」の取組を紹介.
2010年4月12日付の本備忘録では,公募の取組を記録した同職.本記事では,同職を勤めた職員の退任とともに,新しい職員の就任を紹介.退任と配置については,同市HPを参照*1.2015年の3月末に「任期満了」で退任される同職.同職は,同年4月以降は,「神戸フィルムオフィスに移し」「テレビ・映画等の映像プロジェクトの神戸への誘致活動等」を行い,「神戸の街のイメージ向上,ブランディング形成に取り組」むとともに,「新設」の「神戸市広報アドバイザー」に就任し,「引き続き市政情報の発信力強化に関する指導・助言」*2する方針.新しい職員は,「広く海外への情報発信を強化する」*3ことを目的に,「使用言語」が「英語,日本語,スペイン語,フランス語,ドイツ語,イタリア語」*4である,2013年8月から2015年3月まで「市長室国際交流推進部国際交流員」を勤める職員が配置される.
2010年4月12日付の本備忘録に記録したように同職を公募した際に求められた「広報業務等の正規の実務経験」は判然とはしないものの,何よりも,「人の器量を見分けるためには,その人を実際に使ってみて,その器量を判断するのが,古来の道」*5と解されるとすれば,今後の同職による活動は,要観察.

*1:神戸市HP(総合メニュー市政情報記者発表資料2015年3月)「松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置

*2:前掲注1・神戸市(松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置)

*3:前掲注1・神戸市(松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置)

*4:神戸市HP(総合メニュー市政情報記者発表資料2015年3月松下麻理広報官の退任・神戸市広報アドバイザーへの就任及び広報専門官の配置)「現・広報官及び新・広報専門官の経歴

*5:尾藤正英・抄訳『荻生徂徠「政談」』(講談社,2013年)186

荻生徂徠「政談」 (講談社学術文庫)

荻生徂徠「政談」 (講談社学術文庫)