【竹富】竹富町役場の新庁舎建設をめぐって、現庁舎がある石垣市内で建て直すか、西表島の大原に移転するかを町民に問う住民投票が29日、町内8カ所で実施された。投票率は80・25%で有権者数の半数を超え、投票は成立した。30日午後1時15分から石垣市内で開票され、午後3時ごろ、結果が判明する見込み。50年余り議論が続いてきた役場の立地場所について町民の判断が示される。
 計8カ所の投票所では、住民らは自身の思いを託し票を投じていた。当日有権者数は3296人で投票者数は2645人。法的拘束力はないが、条例は町長と町議会に結果を尊重するよう定めている。

本記事では,竹富町における庁舎移転に関する住民投票の実施を紹介.
2013年8月19日付の本備忘録で記録した同町の庁舎移転の方針.2014年3月に設置された「竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会」では,2015年7月に「提言書」をまとめ「6パターン」の評価の結果,「西表に本庁舎を移転」「石垣に支所を新設」「各島の出張所の配置・機能を強化」と「石垣市に本庁舎を建 設」「各島の出張所の配置・機能を強化」の案が「抽出」*1されている.そこで,本記事でも紹介されているように,2015年11月29日に,「石垣市内」と「西表島・大原」のいずれか「ひとつに○」を記載するよう「竹富町役場の位置についての意思を問う住民投票*2が実施.住民と庁舎の「物理的距離」*3に関する投票結果は,公表後,要確認.

*1:竹富町HP(各課別メニュー企画財政課竹富町役場の位置についての意思を問う住民投票に関する地元説明会の開催実績について(公表))「資料1役場の位置についての意思を問う 住民投票に関する地元説明会」3頁

*2:前掲注1・竹富町(資料1役場の位置についての意思を問う 住民投票に関する地元説明会)14頁

*3:松井望「第9章 組織・権限と機構管理」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)190頁

地方自治論入門

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