京都市などが育成する市内限定の通訳ガイド「京都市ビジターズホスト」の初の認定式が27日、左京区みやこめっせで行われた。出席した第1期生が登録証を受け取り、外国人観光客の「おもてなし」へ活躍を誓った。
 報酬を得て通訳ガイドを行うには通常、通訳案内士の国家資格が必要となる。ただ、急激な外国人観光客の増加に伴い人材が不足しており、市は独自制度で認定できるよう、国の構造改革特区に申請し、昨年認められた。
 第1期の合格者は56人。約半年の研修期間に、コミュニケーション技術から、伝統産業や文化財の専門知識まで幅広く学んできた。
 認定式では門川大作市長が、1期生代表の宇高春奈さん(39)=左京区=に認定証や登録証、ロゴマーク入りの誘導旗を手渡した。宇高さんは「京都の深い魅力を発信するため日々研さんを積み、多くの観光客に感動を伝えられるよう精いっぱい頑張る」と決意を述べた。
 式典後には今後の活動に向け、観光事業者との面談会も行われた。

本記事では,京都市における通訳ガイドの認定の取組を紹介.
同市では,2016年1月から「京都観光の専門知識を身に付け」「外国語で京都の奥深い魅力を伝えることができる」,同市「独自の通訳ガイド」として「京都市ビジターズホスト」を「育成」*1.「定員50名程度」のところ「555名の応募」があり,「書類審査,面接審査」により「59名」に「選考」*2.「受講生」は「受講辞退1名」があり「58名」となり.同年1月から「3月まで」には「ホスピタリティマインドやコミュニケーションスキル,ガイドスキルなどを学ぶ基礎研修」,同年「4月からは」「専門研修を受講」し,「7月」には「口述試験*3が行われている.本記事によると,「合格者は56人」であった模様.同職を通じた,通訳ガイドの「実施の連鎖」*4の広がりは要観察.

*1:京都市HP(観光・文化・産業観光広報資料・お知らせ)「京都市認定通訳ガイド(京都市ビジターズホスト)第一期受講生 専門研修の開始について〜伝統産業と文化財について,職人や大学教員など各分野の第一人者が講義〜

*2:前掲注1・京都市京都市認定通訳ガイド(京都市ビジターズホスト)第一期受講生 専門研修の開始について〜伝統産業と文化財について,職人や大学教員など各分野の第一人者が講義〜)

*3:前掲注1・京都市京都市認定通訳ガイド(京都市ビジターズホスト)第一期受講生 専門研修の開始について〜伝統産業と文化財について,職人や大学教員など各分野の第一人者が講義〜)

*4:秋吉貴雄, 伊藤修一郎, 北山俊哉『公共政策学の基礎 新版』(有斐閣,2015年)223頁

公共政策学の基礎 新版 (有斐閣ブックス)

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