豊田市は、市職員の働き方改善のため、勤務時間を職員が選べるフレックスタイム制度を十月をめどに導入することを明らかにした。
 育児や介護など私生活と両立できる働き方の実現を目指し、市は昨年十、十一月に一部の職場などで試行。一カ月間の総勤務時間などを定めた上で、各日の勤務は午前七時〜午後十時の間で始業、就業時間を職員に選択してもらった。
 市人事課によると、対象者五百三十四人のうち二百二十一人が同制度を利用。実施後のアンケートでは評価する回答が多かった。「一カ月のうち繁忙期は長時間働き、それ以外は早めに帰宅するなど効率的な働き方ができるようになった」との声もあり、時間外勤務の削減につながる可能性も分かった。
 今後、試行時の勤務時間のデータやアンケート結果を参考に、制度の実施内容を固めていく。(岸友里)

本記事では,豊田市におけるフレックス制度の導入方針を紹介.
同市では,2016年「9月」から「職員の意識を変える」「業務のやり方を変える」「ライフスタイルを変える」の3つの「取組方針」のもと,「豊田市職員かえる運動」*1を実施.具体的には,本記事で紹介されている「フレックスタイム制」にくわえて,「イクボス宣言」,「提案による業務改善」,「時間外勤務削減」,「会議資料の簡素化」,「エレベーターの利用縮減」,「とよたエコアクションプランの徹底」*2を実施する.本記事によるとフレックスタイム制度の試行の際に,「534人のうち221人」が「午前七時〜午後十時の間で始業,就業時間」を「選択」する制度として「利用」されたことを踏まえて,「10月をめどに導入」する方針の模様.
同制度導入後の各職,各職場での「時間の管理と仕事の進行管理」*3の方法は,要確認.

*1:豊田市HP( 報道発表資料2016年9月(報道発表資料))「「豊田市職員かえる運動」に取り組みます

*2:前掲注1・豊田市(「豊田市職員かえる運動」に取り組みます)

*3:岡本全勝『明るい公務員講座』(時事通信社,2017年)53頁

明るい公務員講座

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