任期満了に伴う市川市長選の投開票が26日行われ、立候補した5候補が法定得票数である有効投票総数の4分の1に届かず、公選法に基づき再選挙が実施されることになった。
 同市長選はいずれも無所属新人で、元衆院議員の村越祐民氏(43)=民進、共産、自由、社民、市民ネット推薦、元市議の高橋亮平氏(41)、元県議の小泉文人氏(44)、前県議の坂下茂樹氏(43)=自民推薦、元衆院議員の田中甲氏(60)の5人が立候補。
 2期8年務めた大久保博市長(68)引退後の市政を巡り、待機児童対策をはじめとする子育て支援の強化やゴミ収集回数の見直しなどによる市民生活の利便性向上を掲げ、激しい舌戦を繰り広げていた。
 市長選の投票率は30・76%で、現新一騎討ちとなった前回市長選の21・71%を9・05ポイント上回った。当日有権者数は39万3815人(男19万9773人、女19万4042人)。
 再選挙は、2週間の異議申し出期間の後、50日以内に行われる。今回の5人以外も立候補できる。この規定での首長選再選挙は2003年の札幌市、07年の宮城県加美町、17年の鹿児島県西之表市など6例目。
市川市長選挙(選管確定)
1 村越 ひろたみ 28,109票
2 高橋 りょうへい 20,338票
3 小泉 文人 16,778票
4 坂下 しげき 27,725票
5 田中 甲 26,128票

本記事では、市川市における市長選挙の結果を紹介。
2017年11月26日に投開票された同市長選挙。「投票者数」「121,124」、うち「有効投票数」は「119,078」のところ、5名の候補者への投票数は、本記事でも紹介されている通り、「28,109票」「20,338票」「16,778票」「27,725票」「26,128票」 *1と、公職選挙法第95条に規定された「有効投票の総数の四分の一以上の得票」とされる、29,769.5票の法定投票率に満たされない、「票の割れ」*2る結果となっている。再選挙の状況は、要経過観察。

*1:市川市HP(市政情報市政の運営選挙管理委員会)「市川市長選挙・市川市議会議員補欠選挙開票結果

*2:坂井豊貴「多数決」井手英策、宇野重規、坂井豊貴、松沢裕作『大人のための社会科』(有斐閣、2017年)67頁

大人のための社会科 -- 未来を語るために

大人のための社会科 -- 未来を語るために