内神戸市は9月の1カ月間、本庁の7職場で、子育て中の職員をサポートする疑似体験を行う。育児経験のない職員に定時退庁、突然の早退・休みなど時間に制約がある働き方をさせるとともに、周囲の同僚らが仕事を分担。育児と仕事を両立できる環境づくりにつなげる。
 同市と包括連携協定を結んでいる飲料メーカー「キリン」が実際に取り組んでいる研修を取り入れた。
 制約のある勤務を体験するのは、育児経験がない20〜30代の職員。保育園に通う2歳児を育て、実家から離れているため親類のサポートがないケースを想定した。午前8時45分〜午後5時半の定時出勤・退庁を基本とし、残業は週1回に限定。「子どもが熱を出したと保育園から連絡があった」として、突然職場を離れることもある。
 育児と仕事の両立を経験する職員には、限られた時間で成果を出す工夫も身に付けてもらう。同僚にはサポートを通じて多様な働き方への理解を深め、上司は育児中の職員がいる場合に備え業務を割り振るマネジメント能力の向上を狙う。
 同市は「多様な人材が活躍できる組織風土をつくり、優秀な人材の獲得にもつなげたい」としている。(若林幹夫)

本記事では,神戸市における協定に基づく連携事業の取組を紹介。
同市では,同社と2015年2月に締結した「包括連携協定」に基づき,「 これまで「育児」を経験したことのない職員」が「育児」と「仕事」の「両立を疑似体験」し,「時間に制約がある働き方を体験する」*1取組を実施。これにより,「職場」もまた「時間に制約のある職員がいる状況下でのサポートやマネジメントを体験」*2することとなる。期間は,2018年「9月3日」から同年「9月28日」*3まで。同「研修プログラム」における「仮想の前提条件」では,「保育園に通う2歳の子どもが1人」,「配偶者と同居」,「実家サポートは原則なし」,「フルタイム勤務」*4まとされる。対象となる職場は「7所属」*5
「公-民協定(縦型協定)」*6となる同協定に基づく同取組。研修状況は要観察。

*1:神戸市HP(総合メニュー市政情報記者発表資料2018年8月)「キリン株式会社・神戸市の包括連携事「KOBE TIME TRIAL 〜育児編〜」の実施!〜自治体初!育児未経験の職員が「育児」と「仕事」の両立に挑戦!〜

*2:前掲注1・神戸市(キリン株式会社・神戸市の包括連携事「KOBE TIME TRIAL 〜育児編〜」の実施!)

*3:前掲注1・神戸市(キリン株式会社・神戸市の包括連携事「KOBE TIME TRIAL 〜育児編〜」の実施!)

*4:前掲注1・神戸市(キリン株式会社・神戸市の包括連携事「KOBE TIME TRIAL 〜育児編〜」の実施!)

*5:前掲注1・神戸市(キリン株式会社・神戸市の包括連携事「KOBE TIME TRIAL 〜育児編〜」の実施!)

*6:大橋洋一行政法Ⅰ 第2版』(有斐閣,2013年)238頁

行政法1 現代行政過程論 第2版

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