「一等地に似合わない」と反対された東京・南青山の児童相談所、4月開所へ ボランティアに応募多く(東京新聞2021年3月13日) 

東京都港区南青山に、児童相談所などの複合施設「港区子ども家庭総合支援センター」が4月1日、オープンする。13日に報道陣に公開された。区の担当者は「親への支援も含め、虐待防止に力を入れたい」と話す。建設を巡っては、一部の地元住民から「南青山のブランドイメージにふさわしくない」などと反対も出ていた。(宮本隆康)
区によると、施設は4階建てで、延べ床5300平方メートル。児相のほか、子育て相談などをする子ども家庭支援センター、養育が困難な母子家庭の生活支援施設が入る。
 このうち児相は2900平方メートルで、虐待を受けた子どもの一時保護所や相談室、学習室などを備える。一時保護所の定員は12人。
 
◆区民らの声1600件、8割が賛成
 区は2017年、国有地を建設用地として取得。周辺は高級ブランド店が軒を連ね、18年の説明会では「一等地に似合わない」「土地建物の資産価値が下がる」などと一部住民が反発した。区は「広い用地が必要で、他に適した土地がない」と説明してきた。
 区によると、説明会での発言や区への電話などで、これまで約1600件の声が寄せられた。約8割が賛成、反対は約1割、残りは提案や意見などだった。
 19年の千葉県野田市の小学4年の女児死亡など、虐待事件が相次いだこともあり、その後は反対意見は減ったという。今も反対の手紙が届く一方で「施設で働きたい」との声も寄せられ、ボランティア20人の募集には36人が応募した。
 
◆区担当者「たくさんの意見や提案を背負った施設」
 区の担当者は「児相への理解は深まったと思う。たくさんの意見や提案を背負った施設になる」と話す。
 児童福祉法改正で17年度から、港区などの特別区も児相を設置できるようになった。東京23区内では世田谷区と江戸川区荒川区に次いで4カ所目。

本記事では、港区における児童相談の設置の取組を紹介。

で記録した同区の同取組。2021年「4月1日」の「開設」*1にむけて、本記事によると同施設内が「報道陣に公開」された模様。

開設後の「自治体職員」*2の対応状況は要観察。