千鳥ケ淵…桜守あつまれ 維持管理へ基金 千代田区がネットで寄付募る(東京新聞2022年4月2日) 

 都内屈指の桜の名所がある千代田区が、木々の維持管理に充てる「区さくら基金」が底をつきつつある。例年、百万人が訪れる千鳥ケ淵の「さくらまつり」での寄付が原資だったが、新型コロナウイルス禍で今年も含め三年連続で中止したことが要因。区は寄付を募るクラウドファンディングに乗り出した。(井上靖史)
 区内には靖国神社環境省が管理する皇居のお堀周辺など、区管理外も含め約二千本の桜がある。樹木医による診断や害虫予防など、二千本の維持管理に基金から年間約六百万円、成長の記録作りなどの啓発活動に二百万円ほど充てている。しかし、残金は二月末で六百六十万円という。
 コロナ前は毎春、千鳥ケ淵などで開くさくらまつり会場に募金箱を置き、名所の維持に協力を求めてきたが、中止で寄付を募る機会がなくなった。基金には区の予算からも毎年二百万円ほど充てているという。
 目標額は一千万円。返礼品は江戸城外堀や都内最古の石橋を鑑賞できる神田川クルーズ、千鳥ケ淵の桜の案内板への名前の記載、区観光協会大使「リラックマ」限定グッズなどがある。
 区がクラウドファンディングを利用するのは初めて。樋口高顕区長は「世界の人たちも楽しみにしている千代田の桜を一緒に守りたい。返礼品も魅力あるものばかり」とPRした。寄付はインターネットのホームページで。「さくらファン、桜守あつまれ!桜の名所として愛されてきた千鳥ケ淵等のさくらに力を!」で検索。(問)区道路公園課=電03(5211)4239=へ。

本記事では、千代田区におけるクラウドファンディングの取組を紹介。

同区では、「千鳥ヶ淵のほかにもさくらの名所がたくさん」あるなか、「多くは樹齢70年」であり「維持管理」に要する「費用」は、従来「募金など」で賄ってきたものの、「コロナ禍で募金活動ができないこと」からも、この度、「さくらを守る費用」のための「クラウドファンディング*1を開始。「募集期間」は、2022年「3月12日」から同年「5月9日」までとし、「目標金額」は「1,000万円」*2と設定している。「返礼」では「江戸城お濠のさくらで作る千社札」、「千代田区観光協会観光大使リラックマコラボグッズ」、「千鳥ヶ淵のさくらの案内板に名前や社名、団体名が掲載される権利」、そして「江戸城の石垣を楽しむ!神田川日本橋川クルーズ」*3が用意されている。

「特定の目的実現のための時限的な」*4同取組。今後寄付の状況は、要観察。