議員を「先生」と呼ばず 対等な関係、一部異論も―大阪府議会(時事通信2022年9月28日)

 大阪府議会は28日の議会運営委員会で、府議の呼称に「先生」を使わないことを決め、今後は「議員」や役職名を用いるよう、各議員や府職員に通知した。府議会本会議で発言議員を指名する際の「君」付けも廃止する。 

 提案者である森和臣議長は、記者団に「議員を『先生』と呼ぶことで、府民や職員との間に上下関係が生じてしまう。『議員』の呼称が定着することで対等な関係に近づくのではないか」と語った。
 「先生」の廃止は各会派が賛成したが、「もっと他に議論すべきことがあるはずだ」(自民党府議)「議員の名前がとっさに思い出せないときに『先生』という呼称は便利だった」(府職員)との声も出ている。
 28日の議運委終了後には、最大会派である地域政党大阪維新の会府議団の会合が開かれたが、幹部議員が「先生方」を連発。浸透するには時間がかかりそうだ。

本記事では、大阪府における府議会議員の呼称の取組を紹介。

同府の府議会では、2022年9月28日に開催された議院運営委員会にて「これまでの慣例による「先生」という呼び方を改めることで、決定」し、「本会議での「君」という呼称」を「「議員」へ改めるとともに」「理事者、行政委員を指名する際は」「姓と職名」「行政委員を紹介する際は」「氏名とさん」*1とするとされている。

自治体実務で「先生」と呼ばれている種族の投影」*2を改める同取組。呼称変更後の役割の状況は要確認。 

*1:大阪府HP(大阪府議会議会の動き(令和4年5月から令和5年4月) )「 議会運営委員会(令和4年9月28日) 

*2:金井利之『自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために』(第一法規、2019年)、302頁

自治体議会の取扱説明書―住民の代表として議会に向き合うために―