杉並区「まちづくり基本方針」骨子案に異例の意見募集 道路整備、脱炭素で区長公約反映(東京新聞2022年10月5日)

東京都杉並区が来年三月に十年ぶりに改定する「まちづくり基本方針」の骨子案をホームページで公開して、区民に意見を募っている。道路整備の進め方や区民の声を聞くことなど、七月に就任した岸本聡子区長の公約を反映した内容。区によると、方針案をまとめる前の「たたき台」である骨子案で意見募集をした例は過去にないという。
 基本方針は都市交通や防災、環境など区の総合的な施策の目標を定める。現行からの主な変更点は、都市基盤の骨格となる都市計画道路のうち高円寺、西荻、高井戸の三地区の優先整備路線への考え方。現行の「整備を促進する」などの前向きな記述を「地権者らと合意形成を図ることに重点を置き、住民との対話を重ねていく」と修正する。道路整備を巡って一部で住民の反対運動があり、計画の見直しを訴えた岸本氏が区長選で勝利した背景がある。骨子案では、ほかに全施策にまたがる基軸として「脱炭素化の実現」が盛り込まれた。
 区都市整備部の担当者は「計画の継続ありきではなく、社会情勢を踏まえた住民の考えを聞き、方向性を定めたい」と説明。意見は区のホームページの専用フォームや郵送、FAXなどでできる。募集は十七日まで。意見集約後、区は十二月に方針案をまとめて、パブリックコメントで再度、意見を募る。(原田遼)

本記事では、杉並区における都市計画マスタープラン策定の取組を紹介。

同区では、同「区の将来の都市のイメージとまちづくりの目標を明らかにした」「都市計画マスタープラン」の「改定に向けて検討を進めて」いるなか、「改定の方向性を示した」「骨子案」に対する「意見」を2022年「10月1日」から「10月17日」*1の期間で募集を実施。

「多様な主体」*2による参加状況は要確認。