世田谷のまちづくり50年 資料200点で紹介 清掃工場や下北沢の模型も(東京新聞2024年2月26日) 

東京都世田谷区のまちづくりをたどる展覧会「世田谷のまちと暮らしのチカラ まちづくりの歩み50年」が、同区太子堂の生活工房(キャロットタワー3・4階)で開かれている。住民参加の歴史や、人々の暮らしの変遷を約200点の資料で紹介する。4月21日まで。(奥野斐)
 「まちづくりの空間」「地形と都市計画」「グラフィックデザインと都市デザイン」「ワークショップと道具箱」「市民のデザイン」の五つのパートで展示した。「まちづくり」という言葉は1970年代に広く知られるようになり、同区では住民参加を掲げ、80年代から公共施設の整備などを進めてきたという。
 88年には、世田谷清掃工場の煙突の建て替えに合わせ、色彩デザイン案を公募。応募用紙は、組み立てるとそのまま煙突の模型になる仕組みで、今回の展示では組み立てた様子を再現した。コンペには全国から千件を超える提案があった。
 太子堂や下北沢地域の模型を展示し、街の成り立ちや変化を解説したコーナーも。下北沢は、駅前にあった食品市場など低層の建物が並ぶ街だったが、2000年代に鉄道線路の地下化、都市計画道路の整備などがあり、住民と鉄道会社、区の間で活発な議論が行われたと紹介されている。
 展覧会の実行委員長で、都立大の饗庭伸教授は「人々の暮らしや工夫、知恵の蓄積が世田谷の街をつくってきた。そのエネルギーの結晶ともいえる展示を、ぜひ多くの人に見ていただきたい」と話す。入場無料。月曜休み。

本記事では、世田谷区におけるまちづくりの取組を紹介。

同財団法人、同一般社団法人、同まちづくり展実行委員会が主催となり、同区が後援する同展覧会。「住民参加を掲げ」「1980年代からまちづくりや公共施設の整備が進め」、「1990年代以降、区民のさまざまなまちづくりの活動を支援するしくみ」*1に取り組んできた同区。同展覧会では「住民参加のまちづくりがつくり出してきた」「まち」と「そこで繰り広げられてきた」「暮らし」*2の記録を展示。

「地区まちづくりを改善しようとする」*3記録は、要観察。