杉並区、子どもの声を区政に反映 「居場所づくり」指針策定へ(東京新聞2023年11月12日)

 東京都杉並区の児童館再編整備に絡み、岸本聡子区長は8日の記者会見で、子どもの意見も踏まえた「子どもの居場所づくり」指針を2024年度中に策定する考えを明らかにした。児童館や子ども食堂などを利用する小中学生らへの聞き取りやアンケートを通じ、より多くの子どもの声を反映させたいという。
 アンケートなどの経費532万5千円を15日開会の区議会定例会に提出する補正予算案に盛り込む。
 区は14年度以降、41あった児童館を本年度末までに25に減らす方針。岸本区長は就任後、再編計画を修正して検証してきたが、今後については、18歳までの子どもが利用する児童館の特性などを踏まえて新たな指針をつくることにした。
 本年度は、区内の施設10カ所と小中学校の3クラスで計200人ほどに聞き取りをするほか、0~18歳の各年齢500人へのアンケート、施設運営者への調査などを予定。来年4月にも素案をまとめ、子どもたちと議論するワークショップを開く。(奥野斐)

本記事では、杉並区における子どもの居場所づくりの取組を紹介。

同区では、「(仮称)杉並区子どもの居場所づくり基本方針」の「策定」する際、「当事者である子どもの意見を」「聴きながら」*1進める方針を提示。

「来たいときには来て、来たくなければ来ない」*2ような居場所の状況は、要観察。

*1:杉並区HP(区長の部屋 : 記者会見 : 令和5年度記者会見令和5年11月8日 区長記者会見)「令和5年度記者会見資料(5年11月8日) 」5頁

*2:藤原辰史『縁食論』(ミシマ社、2020年)22頁

縁食論

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