多摩市で高齢者のごみ出し いつでもOK 申請後、シール貼って(東京新聞2023年5月8日) 

東京都多摩市は、ごみ出しが困難な高齢者ら向けに、収集日でなくても出せる「ごみ出しサポート事業」を始めた。
 市によると、一人暮らしや要介護認定を受けた高齢者の世帯が増え、中にはごみを集積場に運べない人もいる。別居している親族やヘルパーらが収集日の朝に高齢者の自宅を訪れ、代わりにごみを出す必要があり、介助する人の負担になっていた。
 このため、自力でごみ出しが難しい世帯は、市に申請して「ごみ出しサポートシール」を自分で用意したごみ容器に貼れば、いつでも集積場にごみを出せるようにした。回収は通常の収集日に実施する。
 対象は、介護保険の要介護認定などを受けた六十五歳以上や、身体障害者手帳を交付されている人のみの世帯など。本人でなくても親族やヘルパーが申請できる。(宮本隆康)

本記事では、多摩市におけるごみ出しの取組を紹介。

同市では、「高齢などにより自身でごみ出しが困難な世帯」を対象に、「申請に応じて」、「収集曜日にかかわらずいつでもごみ出しができ」る「ごみ出しサポートシール」*1を配布する取り組みを実施。対象は「介護保険の要介護または要支援認定を受けている方または同等の状態と認められる方で、65歳以上の方のみで構成されている世帯」、「身体障害者手帳をお持ちの方のみで構成されている世帯」、「精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方のみで構成されている世帯」、「愛の手帳をお持ちの方のみで構成されている世帯」、「上記に準じると市長が認める方」*2となる。

なお、「集合住宅の場合」には、「申請者がフタ付きの容器を用意して、建物の集積所への設置について建物管理者の承諾を事前に得るようお願いし」ているとあり、また、同「制度は、建物の管理権に優越するものでは」なく、「容器の設置を認めるか否かは、建物管理組合や自治会のルールの範囲内で」「判断」*3することになる。「住環境・施設管理」*4との調整状況は要確認。

*1:多摩市HP(手続き・ごみ・税・暮らし : ごみ・リサイクル : ごみ・資源の分別 )「ごみ出しサポート事業について

*2:前掲注1・多摩市(ごみ出しサポート事業について

*3:前掲注1・多摩市(ごみ出しサポート事業について

*4:柳至「住民と自治体」北山俊哉・稲継裕昭編『テキストブック地方自治 第3版』(東洋経済新報社、2021年)93頁