東京都、採用試験に民間適性検査を導入 併願しやすく(日本経済新聞2023年8月31日)

東京都は31日、2024年度春期の職員採用試験のうち大学卒程度を対象とする一部試験に、民間企業で広く使われる適性検査「SPI3」を導入すると発表した。公務員試験に特有の教養試験に代えることで、民間企業との併願や民間企業からの転職をしやすくする狙い。

大学卒程度の志願者は、教養試験に加えて専門試験・論文がある一般方式と、同試験・論文のない新方式を選べる。民間適性検査を導入するのは新方式で、一般方式は従来の試験科目とする。

SPI3は「コミュニケーション力」「思考力・判断力」「新しい知識の吸収力」「応用力」などの能力を測定する検査とされる。都人事委員会事務局は「公務員試験のための特別な準備が不要となる。申込者の増加を期待する」としている。

本記事では、東京都における職員採用の取組を紹介。

同都では、2024年度の同「都職員採用試験」から、「専門試験・論文がない試験区分である」「新方式」の「一次試験」にて「教養試験(択一)」「に代えて」「適性検査(SPI3)」を「導入」*1。これにより「第1次」は「適性検査(SPI3)」と「プレゼンテーション・シート作成」、「第2次」は「プレゼンテーション」と「個別面接」、「第3次」は「グループワーク」と「個別面接」*2となる。

採用試験の「受験者負担軽減型」*3となる同取組。応募状況は、要確認。

*1:東京都HP( 都政情報報道発表これまでの報道発表報道発表/令和5年(2023年):8月 )「 都職員採用試験へ適性検査(SPI3)を導入」」

*2:前掲注1・東京都(都職員採用試験へ適性検査(SPI3)を導入

*3:大谷基道「ポスト分権改革時代における自治体の職員採用」河合晃一・大谷基道『現代日本の公務員人事』(第一法規、2019年)、138頁

現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか

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