女性の45%が痴漢被害を経験、場所は「電車内」8割…東京都が1都3県でアンケート(読売新聞2023年12月25日) 

女性の45%、男性の9%が痴漢に遭った経験がある――。東京都は25日、東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県の16~69歳計8284人を対象に実施した痴漢被害に関するアンケート結果を公表した。

 アンケートは今年8月にインターネットで行った。過去の痴漢被害を尋ねた質問では、女性は4750人のうち2156人、男性は3474人のうち298人が、「ある」と回答した。被害場所は「電車内」が8割以上で、痴漢を目撃したことがある人は約1割いた。

 また、電車内で被害経験がある16~39歳計2010人に状況を尋ねたところ、「衣服越しに体を触られた」が最多の63・6%に上った。時期は「高校生」が36・5%と最多で、「小学生」から「大学生・大学院生」までが全体の76・1%を占めた。

 被害を受けた際の対応は、「我慢した・何もできなかった」が40・7%に上り、2番目に多かった「逃げた・移動した」の20・8%を大きく上回った。

 一方、周囲の人が声がけなどで助けてくれた場合は、被害の9割超が止まった。軽装になる夏や朝の通勤・通学の時間帯が被害に遭いやすく、1人で乗車しているケースが狙われるという。

本記事では、東京都における痴漢被害対策の取組を紹介。

同都では、「痴漢被害のない社会の実現」を目的に、「被害者」と「目撃者等の第三者まで対象」とした「実態把握調査」」*1を実施。同調査によると「女性の4割超、男性の約1割が、これまでに痴漢被害にあったことがある」こと、「被害者の4割は、被害にあった際に「我慢した・何もできなかった」」こと、「目撃者が行動する場合、痴漢被害の9割超が止まる」*2ことが把握されている。

「社会の状態を知る」*3同調査。調査を踏まえた対策の状況は、要確認。